AMD、Radeon RX 9060 XTとRadeon AI PRO R9700、Ryzen Threadripper 9000発表 - COMPUTEX TAIPEI 2025
2025年5月22日(木)3時2分 マイナビニュース
COMPUTEX TAIPEI 2025が開催中の台湾・台北市で、AMDが記者発表会を開催し、コンシューマ向けGPUの新モデル「Radeon RX 9060 XT」と、ワークステーション向けGPUの新モデル「Radeon AI PRO R9700」、さらにエンスージアスト向けの新世代CPU「Ryzen Threadripper 9000シリーズ」をまとめて発表した。
Radeon RX 9060 XT
「Radeon RX 9060 XT」は、1440pをターゲットとしたミドルクラスのゲーミングデスクトップPC向けで、アーキテクチャはRDNA 4ベース。VRAMの容量別に8GBモデルと16GBモデルをラインアップし、VGAの参考価格は8GBモデルが299ドル、16GBモデルが349ドル。発売時期は今年の後半を予定している。
Radeon AI PRO R9700
「Radeon AI PRO R9700」は、RDNA 4をベースに、AMDの第2世代AIアクセラレータを搭載したデスクトップワークステーション向けGPU。32GBの大容量VRAMを搭載しており、ローカルでのAI推論、高度なクリエイティブ作業といった用途に適している。価格は未定で、発売は今年7月を予定している。
加えて、4枚のRadeon AI PRO R9700カードを1台のシステムに組み込むマルチGPUへの対応も発表した。比較的安価なクラスのGPUでありながら、VRAMの合計が、カード当たり32GB×4枚で、128GBという大容量VRAMを実現できる。軽量LLMをローカルで動かす用途の拡大が期待できる。
Ryzen Threadripper 9000(とPro 9000 WX)シリーズ
「Ryzen Threadripper 9000シリーズ」は、エンスージアスト向けデスクトップCPU、Ryzen Threadripperの新世代シリーズ。より大規模でプロ向けとなる「Ryzen Threadripper Pro 9000 WXシリーズ」もあわせて発表されている。
飛びぬけたコア数とメモリ帯域幅が特徴で、4nmプロセスで製造される、Zen 5世代のThreadripperだ。「Shimada Peak」の開発コードネームで知られていた。
最大コア数はRyzen Threadripper 9000シリーズで64コア(128スレッド)、Ryzen Threadripper Pro 9000 WXシリーズで96コア(192スレッド)にもなる。ともにSocket sTR5で使うことができる。
発売時期について、Ryzen Threadripper 9000シリーズは、このCPUを搭載するハイエンドデスクトップ製品と、自作PC向けの単体ボックス製品ともに今年7月を予定している。
Ryzen Threadripper PRO 9000 WXシリーズについては、今年の後半にDell、HP、Lenovo、SupermicroらがこのCPUを搭載するワークステーションとして製品化を予定している。ほか、一部モデルはDIY向けにも今年7月頃にリリースされる予定があるとのこと。