COMPUTEX TAIPEI 2025 - ASUS本社再訪。主要ゲーミングデバイスが大幅進化、流行りの仕様をキャッチアップ
2025年5月23日(金)7時11分 マイナビニュース
5月20日から5月23日の会期で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2025」。この国際展示会にあわせて本社を台湾に構えるASUSが本社ツアーを実施し、新製品の発表や製品開発にかける思いについてプレゼンテーションを行いました。
忙しい方向けにまとめておくと、新製品はモニターやキーボード、マウスなど周辺機器が多め。BlackwellアーキテクチャのNVIDIA GeForce RTX 50シリーズ導入も本格化し、ローからミドルレンジモデルにおいても構成を刷新した新製品が予告されました。
取材協力:ASUS JAPAN
ASUS台湾本社はここ数年で新築した最新の建物。フロア1階にホールを用意して製品発表会の自社開催に対応するほか、ロビーにはこれまで展開してきた様々な製品のうち特にメモリアルなものが展示されています。床にはパターンがあしらわれ、2階から見下ろすと社名の由来となったペガサス(PegasusからASUS、Pega部分はPegatronに継承)に見えるようになっているとか。
ロビーで過去製品を眺めたところで、製品デザインチームの臨席を賜ってレクチャーを受けました。個人的に印象に残ったのは、やはりかなり多岐にわたる製品シリーズを並行して投入することで、あらゆるユーザーのニーズの応えようとする哲学でした。デザイン部ではこの実現にあたって可能な限りシンプルになるよう意識しつつ、特色のある製品作りを目指しているとのこと。よく聞くデザイン部門と構造設計部門の衝突のようなことはASUSであまり見られないらしく、部署を横断してビジョンを共有した製品開発が行われていると話します。
続いて上述した同社1階ホールで製品発表会に参加。主要な製品としてはゲーミングマウス「ROG Harpe II Ace」、ゲーミングキーボード「ROG Falcata」、ゲーミングモニター「ROG STRIX Ace XG248QSG」が周辺機器の目玉製品として紹介され、構成を刷新したゲーミングノートPCシリーズの投入に加えて完成品デスクトップPCの展開も予告されました。TUF GAMINGブランドから「T500」なるモデルが発表され、モバイル向けのIntel Core i7-13620Hを搭載した専用マザーボードを採用します。
個人的には、やっとASUSゲーミングデバイスが昨今主流の仕様に追いついてきたかとかなりポジティブな印象を受けました。マウスが重かったりポーリングレートが低かったり、キーボードはラピッドトリガー非対応でかなり無理のある状態が2年ほど続いていましたが、いよいよこの懸念を払拭。ROG Falcataは左右分割という全く新しい特色で設置性の高さをアピールするほか、ROG STRIX Ace XG248QSGは610Hzの超高リフレッシュレートで世界最速を謳います。
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