ステータスバーに「SOS」と「人工衛星」が現れました!? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

2024年9月27日(金)11時15分 マイナビニュース

何気なく画面上端のステータスバーを見たところ、見慣れない「SOS」の文字が。さらにその横には人工衛星らしき画像が。ふだんモバイル回線の状態と扇形のWi-Fiマークがあるところに、突然そのような画像が現れたら驚くのも当然です。
SOSと人工衛星の出現は、契約している通信キャリアのネットワークとWi-Fiのいずれにも接続していない状態にあることを意味します。通信キャリアの基地局に接続できない場合、かつては「圏外」と表示されていましたが、iOS 17.6以降日本でも「衛星経由の緊急SOS」がサポートされ緊急時に通信衛星経由でテキストメッセージの送受信が可能になったことにより、ステータスバーの表示が改められたのです。
つまり、SOSと人工衛星の出現はiPhoneがモバイル通信の圏外にあること、そのままでは電話もデータ通信もできないことを意味します。これまで建物内部や山間部で「圏外」と表示されていても、基地局との通信圏内に入ればアンテナが立ったふだんの状態に戻ることと同様、通信環境が整えばステータスバーはふだんの表示に戻ります。
なお、「衛星経由の緊急SOS」モードでは、人工衛星経由でSOSメッセージを送信したり、位置情報を共有したりできるようになるため、山奥で遭難したときなど通信困難な場所での緊急連絡に役立ちます。iPhone 14シリーズ以降でサポートされ、iPhoneのアクティベーションから2年間は無料で使えるとされていますが、2年後以降の対応は2024年9月現在発表されていません。
海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら

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