能登半島地震を取材した中国人記者「一生忘れない」、窮地を救ってくれたおばあさんに感謝
能登半島地震を取材した中国人記者のSNS投稿に、「心温まる」との反響が寄せられている。
能登半島地震を取材した中国人記者のSNS投稿に、「心温まる」との反響が寄せられている。
フェニックステレビ(鳳凰衛視)東京駐在記者の李●(リー・ミャオ、●は水3つ)氏は24日、中国のSNS・微博(ウェイボー)アカウントで「日本の地震を取材した時、小さな物語があった」とし、いきさつを説明した。
それによると、今年元日の地震発生を受け、李氏は同3日に被災地に取材に向かった。訪れた穴水町では多くの家屋が全壊し、断水や停電に見舞われていた。李氏らは水分補給を極力控えるなど気を遣ったが到着時にトイレに行きたくなっていた。携帯用の簡易トイレを持参していたものの、それを使える場所が見当たらなかった。
李氏は自宅のがれきを片付けていたおばあさんに、近くに避難所はないかと尋ねた。避難所のトイレの個室内で持参した簡易トイレを使用して持ち帰れば、被災地に迷惑をかけることにはならないだろうと考えたという。
しかしあいにく、避難所まではだいぶ距離があった。おばあさんは事情を知ると、「うちに簡易トイレがあります。流せないけど嫌じゃなければ使ってください」と申し出た。李氏は「あの時の感謝の気持ちは本当に一生忘れられない」とつづった。東京に戻った後、李氏がおばあさんに手紙とお礼のお菓子を送って感謝を伝えたところ、思わぬことに数日後に返事が届いた。
李氏はおばあさんから届いた手紙の写真を投稿しており、手紙には「当たり前のことをしましたのに大変高価なチョコレートに温かいお言葉を添えてのお手紙をいただきました」「ホワイトデーがこれほどキュンとさせてくれるとは76歳にして初めて知りました。感謝を申し上げます」などと書かれている。
これに微博のユーザーからは「素晴らしい話」「心が温かくなった」「目が潤んだ。これこそ人間の情だよ。感動した」「災害は無常だが、人情は温かい」「感動した。お互いに優しい人に出会ったね」「心温まる出来事。(おばあさんの手紙の)字がとてもきれいだね」といった声が寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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