天王星と海王星で新衛星発見 カーネギー研究所
財経新聞2024年3月2日(土)11時38分
海王星 (c) NASA/JPL
カーネギー研究所は2月23日、太陽系で新たに3つの衛星を発見したと発表した。天王星の衛星が1つ、海王星の衛星が2つで、天王星での新衛星発見は実に20年以上ぶりのことだ。
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天王星の新衛星は、識別名称S/2023U1。後日他の天王星の衛星と同様の命名規則により、正式名称が付与されるが、現時点で直径8km、公転周期680日であることが判明している。
この新衛星は、2023年11月4日にチリのラスカンパナス天文台にあるマゼラン望遠鏡により初めて発見されたもので、1カ月後の12月に同望遠鏡で追跡観測されていた。この1カ月の間に、2021年に撮影されていた画像データにもこの星が写っていたことが判明。それらのデータを解析した結果、天王星を周回していることが明らかとなった。
発見から存在の特定に時間を要した理由は、この天体が非常に小さく暗いためだが、裏を返せば、このような暗い天体の特定に最新の画像解析テクノロジーがフルに活用された結果だとも言えよう。なおこの新発見により、天王星の衛星の数は28となった。
いっぽう海王星の2つの新衛星は、既にそれぞれが2002年と2021年には存在が認識されていたが、どのような天体なのかは最近まで特定がなされていなかった。そのためこれらの衛星は、識別名称がS/2002N5、S/2021N1となっているが、後日正式名称が付与されることになる。
先に紹介した天王星の新衛星は、発見から特定までに約1カ月しか時間を要さなかったが、海王星の2つの新衛星の特定にはかなりの時間がかかった。このような差が生じた原因として、公転周期の違い(S/2023U1が680日なのに対して、S/2002N5は約9年、S/2021N1は約27年)が挙げられるだろう。
これらの特定は2021年、2022年、2023年の観測データを総合して初めて可能になったという。この新発見で、海王星の衛星数は16となった。
今後もより小さく暗い新衛星の発見の報が継続的に生じるかもしれないが、いったいどこまで小さな衛星がこれから発見されていくのか楽しみだ。因みに木星では直径2km、土星では3kmの衛星が発見されており、より外周を周回する惑星ほど、発見された衛星の最小直径は大きな値(天王星は8km、海王星は14km)となっている。
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天王星の新衛星は、識別名称S/2023U1。後日他の天王星の衛星と同様の命名規則により、正式名称が付与されるが、現時点で直径8km、公転周期680日であることが判明している。
この新衛星は、2023年11月4日にチリのラスカンパナス天文台にあるマゼラン望遠鏡により初めて発見されたもので、1カ月後の12月に同望遠鏡で追跡観測されていた。この1カ月の間に、2021年に撮影されていた画像データにもこの星が写っていたことが判明。それらのデータを解析した結果、天王星を周回していることが明らかとなった。
発見から存在の特定に時間を要した理由は、この天体が非常に小さく暗いためだが、裏を返せば、このような暗い天体の特定に最新の画像解析テクノロジーがフルに活用された結果だとも言えよう。なおこの新発見により、天王星の衛星の数は28となった。
いっぽう海王星の2つの新衛星は、既にそれぞれが2002年と2021年には存在が認識されていたが、どのような天体なのかは最近まで特定がなされていなかった。そのためこれらの衛星は、識別名称がS/2002N5、S/2021N1となっているが、後日正式名称が付与されることになる。
先に紹介した天王星の新衛星は、発見から特定までに約1カ月しか時間を要さなかったが、海王星の2つの新衛星の特定にはかなりの時間がかかった。このような差が生じた原因として、公転周期の違い(S/2023U1が680日なのに対して、S/2002N5は約9年、S/2021N1は約27年)が挙げられるだろう。
これらの特定は2021年、2022年、2023年の観測データを総合して初めて可能になったという。この新発見で、海王星の衛星数は16となった。
今後もより小さく暗い新衛星の発見の報が継続的に生じるかもしれないが、いったいどこまで小さな衛星がこれから発見されていくのか楽しみだ。因みに木星では直径2km、土星では3kmの衛星が発見されており、より外周を周回する惑星ほど、発見された衛星の最小直径は大きな値(天王星は8km、海王星は14km)となっている。
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