「立ち位置をもう少し・・・」巨人・岡本が「村上超え」を果たす条件とは?かつての本塁打王が指摘した「ポイント」
(C)Getty Images
昨年、巨人はペナントレースで4位に終わり、5年振りのBクラスという屈辱を味わった。勝率は5割に届かず、チーム打率、防御率ともリーグ最下位、近年にないほどの投打両面で低迷したシーズンとなった。
V奪還を目指し、主力選手の奮起が求められる今季、もっとも期待が寄せられるのが打線の軸である岡本和真だ。昨年は打率・252、本塁打30、打点82といずれも、レギュラー定着以降でもっとも低い数字となった。打順も開幕から夏場までは4番に座っていたものの、シーズン途中から打撃不振が続いたことで、終盤は中田翔にその座を明け渡している。
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5年連続で30本を記録した本塁打も、タイトルを奪われる形となったヤクルトの村上宗隆には大きく水をあけられ、やはり不本意な結果だったと言えるだろう。
チームの巻き返し、そして3シーズンぶりの優勝を目指す上で主砲の復調は大前提、タイトル争いでも存在感を示すことを多くのファンは望んでいる。さらに2023年、岡本の打棒復活への期待は、球界OBも同じ想いを抱いているようだ。
現役時、ヤクルト、巨人、DeNAでプレーし、2003、2010年に本塁打王を獲得したラミレス氏が、昨年末に配信された自身のYouTubeチャンネル『ラミちゃんねる』の中で、岡本のバッティングの改善点を語っている。
ラミレス氏は、岡本が苦手とするコースと球種を、外角のスライダーなどの変化球と内角低めと分析しており、その上で「立ち位置をもう少し投手寄りにするべきだと思う」と主張した。その理由として、バッターボックスの前に立つことで、変化球が曲がる前に対応できるとメリットを説明している。
また「昨年も序盤までそれを試みていたものの、なぜか途中から止めてしまいパニックになっているように見えた」として、昨年の状態を振り返りながら「岡本のバッティング技術は問題ない。立ち位置を変えるだけでいい」とコメントを並べた。
加えて、ゲスト出演の巨人OBである槇原博已氏が「速い球に差し込まれるのが怖いのかな?」として、後ろに立つ理由を推測すると、ラミレス氏も「差し込まれ詰まるのを避けているのだと思う。打者は自分のスイングのスピードを理解していなければならない」と岡本の打撃時の心境も読み解きながら、打者心理を論じている。
さらに、後ろの立ち位置では、ボール球でもスイングすることも欠点に挙げ「そこがムラカミと大きく違う。ムラカミはボール球を振らず、四球も100以上選んでいる」と主張、昨季の三冠王との差を指摘した。
またラミレス氏は動画の中で「立ち位置を変えるだけで50本塁打」と太鼓判を押しており、球界屈指の長打力のさらなる開花も見込んでいる。今年に入り、新たにチームの主将を務めることが決まったとも伝えられ、名実ともにチームを引っ張る立場となった岡本和真。さらなる重責を担うこととなる背番号25は今シーズン、逆襲を期す巨人の原動力となれるか、大いに注目が集まる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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