「1年目から出てくる可能性はある」巨人ドラ1の浅野への期待と指摘される「弱点」
(C)Getty Images
新シーズンへ向けて、新人合同自主トレが今年も始まった。昨夏は世代ナンバーワンの評価を集め、巨人に1位指名を受けた浅野翔吾選手(高松商高)がその潜在能力の高さを披露した。
そんな浅野について、現役時代に横浜などで活躍し、引退後もアテネオリンピック日本代表や横浜でコーチを歴任してきた野球解説者の高木豊氏が、自身のYouTubeチャンネルで語った。
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昨夏の甲子園では2打席連続を含む3本のホームランを放つなど、世代の主役として大活躍をみせ、ドラフト1位で巨人へ入団を決めた浅野。身長は171センチと決して大きくはないが、それを感じさせないほどの筋肉の詰まった見事な体つきで、自主トレ初日から能力の高さを見せた。
合同自主トレ初日の映像を見た高木氏は、「体幹が強いなぁ。出来上がってる感じがする。あれだけ振れるってなかなかないよ。ヘッドの走りが違う。これは今すぐにでも打てそうだもんな」と、高卒ルーキーとは思えぬスイングと、初日から仕上がっている準備の良さを高く評価した。
浅野は、高校に進学する時には県外の強豪校からの誘いもあったが、中学時代に遠征費を地域の方々から寄付してもらった感謝の気持ちから、『地元の人に応援してもらえる環境で、甲子園に行きたい』と地元に残る事を選んだというエピソードを持つ。そんな義理堅い性格をもった漢らしさに、高木氏も「本当に応援したくなる選手」とほれぼれしたようだ。
多くの点で高評価を受けた浅野だったが、高木氏の目にはまだ足りない部分も。「ここは直したほうがいい」点として、高木氏は2つの課題を挙げた。まずは、『柔軟性』だ。近い距離から投げられた球を、ワンバウンドで打ち返す練習のペッパーをみた同氏は、「ペッパーはちょっと下手だな。柔らかさがなくなる」と、柔らかさに課題を発見。
さらに、野球の基本キャッチボールにも課題を感じたという高木氏は、「ただ投げてるだけではダメ。一流の選手はキャッチボールを大事にすると、落合博満氏や清原和博氏の名前を出しながら力説。「リズムを切らさないように一定のペースで投げる」そんな選手になってほしいと語り、基本中の基本の練習をプロレベルで実践する重要性について説いた。
それでも、高い身体能力と野球センスに太鼓判を押す高木氏は1年目のシーズンを迎えるルーキーに、「1年目から、原監督に食らいついて『使ってくれ!』というような野心を見たい。それが十分にできる素質」「初めてのことが多いと思うが、焦らず怪我をしないこと。自分を信じて、一軍の切符を掴むこと」とエールを送った。
プロレベルに引き上げる必要がある部分がまだみられるとしながらも、高卒新人とは思えぬ仕上がりのよさと潜在能力の高さに、高木氏は大きな期待を寄せた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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