F1オーストラリアGP主催者、2024年は観客のコース立ち入りを禁止へ。昨年はレース進行中に侵入
グランプリの終了時に観客が表彰台エリアに駆けつけてレースの上位3人を祝う場面は、ほんのひと握りのF1サーキットの特徴だが、そのなかではモンツァが明らかにトップだ。メルボルンも僅差だったが、F1オーストラリアGPの主催者は、2023年のレース終了後のインシデントを受けて、2024年のグランプリではファンのコース立ち入りを禁止すると発表した。
非常に混沌とした2023年のF1オーストラリアGPの終盤、大勢のファンがターン2出口のセキュリティラインを突破し、その一部がターン2出口で停止していたニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)マシンに近づいた。VF-23は依然として安全ではないと見なされ、ロールフープ部分の赤いライトが点滅していたことを考えると、適切な装備を着用せずにVF-23に触れることは致命的だった可能性がある。幸いにもそれは単なる誤認警報であり、ハースのマシンに触れて怪我をした人は誰もいなかった。
このインシデントについて、スチュワードは今も調査を行っている。主催者のオーストラリアGPコーポレーション(AGPC)はなんとかペナルティを回避したものの、このような出来事の再発を避けるための計画策定を指示され、新たにどのような対策が取られるかについて今回発表を行った。
「オーストラリアGPコーポレーションは、2023年のイベント終了前のコース違反に関するFIAの調査が進行中であることを考慮し、観客によるF1グランプリ後のコース立ち入りが禁止される予定であることを報告する。今後のレース終了時の、観客のコース立ち入りに関する諸決定は後日下される」
つまり、少なくとも今年のオーストラリアGPでは、レース終了時にコースへの立ち入りができないということであり、メルボルンでF1がいつも味わう素晴らしい雰囲気が少し薄れてしまうのは確実だ。1996年以来初めて、アルバートパーク・サーキットの表彰台の下にファンがいないことになるが、AGPCは今後、レース終了時にファンを安全にコースに立ち入らせる計画に取り組むことになる。表彰台の下に行くことは彼らの観客が慣れ親しんだ経験の一部であり、近い将来それを取り戻したいと考えるはずだ。
「オーストラリアGP」をもっと詳しく
「オーストラリアGP」のニュース
-
リカルド、次戦F1中国GPで新しいシャシーを導入へ。一方レーシングディレクターはシャシーに低迷の理由があるとは考えず4月8日18時0分
-
アルボンの修理済みシャシーをサージェントが使用へ。ウイリアムズ、スペアの準備ができるのはマイアミか/F1日本GP4月5日10時44分
-
【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第2回】入賞の難しさを理解し協力を惜しまないベテランと、伸び幅が小さくても戦える理由4月4日18時0分
-
ハミルトン車のPUトラブルの原因究明に取り組むメルセデスF1。W15のパフォーマンス改善も続ける4月4日8時0分
-
フェラーリのバスール代表が語る日本GPへの自信「僅差でトップを戦うことになるだろう」/F1 Tokyo Festival4月3日23時20分
-
ペナルティが物議を醸したことを受けて、元ハースF1代表はディフェンスのやり方に「より明確なガイドラインが必要」と主張4月3日7時0分
-
潜在能力を引き出したサインツのメンタリティ、日本GPでFP出走の岩佐歩夢への期待【中野信治のF1分析/第3戦】3月31日12時7分
-
「カルロスはこの勝利にふさわしい」サインツの勝利を祝うメルセデスF1代表。一方で起用については否定も肯定もせず3月30日8時0分
-
マクラーレン代表、2位を失ったのは戦略が原因ではないと説明。フェラーリの優れたペースに敵わず/F1第3戦3月28日18時10分
-
時間との戦いの中でシャシーを修理するウイリアムズF1。日本GPでもスペアはなし3月28日8時54分