ハミルトンの移籍があってもバスールとの関係は変わらないとウォルフ「私は毎週彼と話をしている」
7度のF1チャンピオンであるルイス・ハミルトンが、2025年にフェラーリに移籍することが発表された。その発表を受けてメルセデスのトト・ウォルフ代表は、ハミルトンの移籍先となるフェラーリのフレデリック・バスール代表との関係に影響が出ることはないと語った。
現在ともにトップチームの代表を務めているウォルフとバスールは、これまでに20年以上の付き合いがあり、F1チーム代表同士のなかでも最も強固な友情を築いてきた。バスールはウォルフの結婚式で花婿介添人を務めたほどで、ふたりはバスールがフェラーリF1チーム代表に就任してからでさえ、毎週のように連絡を取り合っている。
ウォルフが過去にマネジメントを行った若いドライバーの多くは、フォーミュラ・ルノーからFIA F2まで、バスールの創設したASMおよびARTグランプリチームからレースに参戦した。彼らは固い友情を築いてきたが、ルイス・ハミルトンがメルセデスを離れてフェラーリに加わることを決意したからといって、この関係は変わらないとウォルフは明言している。
「私はフレッド(バスール)を心から尊敬している。レーシングマネージャーとしてだけでなく、長年の友人としてもだ。彼がフェラーリでチーム代表に就いたとき、フェラーリのために最善を尽くし、そのためにチャンスを活かす必要があることは明らかだった。フレッドに対して悪い感情などない。最高のスタッフ、最高のドライバーを獲得しようとしているのだから、関係には何の影響もない。これはタフな競争であり、熾烈な環境だ。私がグループのためにベストを尽くそうとしているのと同じくらい、彼はフェラーリのために同じことをするだろう」
ウォルフは、ハミルトンが決心を彼に打ち明けて以来、バスールとつねに連絡を取り合っていたことを明かした。「我々は何度も話をしてきた。我々はコミュニケーションを取るようにしていて、私は毎週何度も彼と話をしている」
ウォルフは、バスールとの関係の本質を説明するために、非常にフィジカルなスポーツとの興味深い比較を行った。「それはラグビーに少し似ている。お互いの鼻を殴り合うが、ピッチを下りれば敬意を持って関係を築くことができる」
関係性について言えば、ハミルトンがフェラーリに移籍した後も、ウォルフは彼と良好な関係を保つことができると強く確信している。
「ルイスに関しては、明らかに我々にとっても驚くべきタイミングだった。でも今は、来年に向けてどうしたいのかを決めるために、長い時間が与えられているのかもしれない。我々は持っているものをすべて引き出すつもりだ」とウォルフは語り、バスールについてまた言及した。
「ボスとしてフレッドが、ルイスと非常によい関係を築けることは間違いない。彼らは20年以上の付き合いで、彼はARTからレースに出ていた。フレッドはレーシングドライバーの心を理解していている。私とは全く違うやり方をするが、彼には非常に素晴らしい業績がある」
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