角田裕毅、アルファタウリF1で2年目のシーズンへ「ベストを尽くし、ホンダの恩に報いたい」
2月14日、スクーデリア・アルファタウリは2022年型マシン『AT03』を公開した。新マシンの発表に伴い、F1で2年目のシーズンを迎える角田裕毅がコメントを寄せ、昨年の最終戦アブダビGPから続くいい流れでシーズンに臨みたいと語った。
2021年にF1デビューを果たした角田は、プレシーズンテストで総合2番手タイムを記録して、開幕前から速さを見せた。迎えた開幕戦バーレーンGPでは予選Q1を2番手で通過し、惜しくもQ3突破を逃したが、決勝では9位に入賞。日本人F1ドライバーとしては初めてデビュー戦での入賞を記録した。
続く第2戦エミリア・ロマーニャGPは角田の走り慣れたイモラでの開催だったが、予選でクラッシュを喫した。シーズン前半は僚友ピエール・ガスリーのタイムを意識しすぎるあまりスピンやクラッシュを経験したが、後半戦はアプローチを変えてレースに望んだ。
また第16戦トルコGPで新しいシャシーを投入したことも役に立ち、角田の安定感はいっそう強固なものになった。最終戦アブダビGPの予選ではガスリーを上回る8番手を記録し、決勝では4位と自己最高位をマークした。
角田はAT03の発表に際し、以下のようなコメントを寄せた。
「(AT03の)見栄えは本当に素晴らしいです。もちろんまだ実車を見ていませんが、新しい形とデザインはとてもかっこいいですし、カラーリングもとてもよく合っていると思います」
「またレースをするのが本当に楽しみです。1年前よりもやるべきことについての理解が深まった感覚を得られていますし、いいパフォーマンスを発揮するためにどのような準備をすればいいのかも理解できています」
「自分のウィークポイントも分かっていますし、昨シーズンにいろいろな経験ができたので、そこから積み上げていくことができます。万全の準備を整えるために懸命な作業を続けているところです」
「昨シーズンは想定外なことが起きてしまうと、対応するまでに少し時間がかかってしまいました。これが多くのレースで苦しんだ原因です。ただ昨年は最終戦アブダビGPで4位に入り、いい形で終えることができたので、そのまま新シーズンを迎えたいと思っています。昨シーズンよりもパフォーマンスへのプレッシャーは大きくなっていますが、いい緊張感ですし、トレーニングのモチベーションにすることができています」
ホンダの育成ドライバーとして育ってきた角田だが、そのホンダはF1活動を昨年終了した。ホンダから多くのことを学んだという角田は、今年はベストを尽くしてその恩に報いる結果を残したいと述べた。
「僕のこれまでのキャリアをホンダが支えてくれているという事実は、僕のなかでとても重要です。ホンダがいなければ得られなかった多くのチャンスを得ることができましたし、ホンダから多くを学びました。ホンダから多大な恩恵を受けていますし、レッドブルと共に、僕のドライバーとしての成長に欠かせない存在です。ベストを尽くし、いいパフォーマンスを見せて、ホンダの恩に報いたいと思います」
「一緒に仕事をしてきた方々がいなくなってしまったのは寂しいですが、昨シーズンと同じパワフルで信頼できるパワーユニット(PU)の恩恵を受けることになるでしょう。あとは、パドックでホンダのホスピタリティが受けられなくなるのも寂しいですね。おいしい和食の朝ご飯をいただけなくなってしまいました。あの朝ご飯は僕のルーティンの一部で、1日の始まりにモチベーションを高めることができていました」
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