荒れに荒れたマイアミGPで異彩 劇的なQ3進出に導き、角田裕毅を変えた“好判断”「早めにスリックタイヤに交換して功を奏した」

2025年5月4日(日)12時27分 ココカラネクスト

大雨による荒れ模様のレースで好走を披露した角田。(C)Getty Images

 苛立ちを募らせた前日の鬱憤を晴らすような快走だった。

 現地時間5月3日、F1第6戦のマイアミグランプリ(GP)はスプリントが行われ、前日のSQ1は18番手で敗退していた角田裕毅(レッドブル)だが、6位となってポイントを獲得した。

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 大荒れのレース展開で角田は“追い風”を味方につけた。

 水はけの悪いマイアミ・インターナショナル・オートドロームは大雨の影響を受け、最悪のコンディションになると、いきなりシャルル・ルクレールがクラッシュでスタート不可能に。さらに約30分遅れで開始されると、赤旗中断からセーフティーカー先導で再開される大荒れの様相となった。

 集中力の持続が求められる中で、一時19番手にまで落ちていた角田は、ピットインから一気にペースアップ。最終的に9位フィニッシュをすると、スプリント終了後にアルボン、ローソン、オリバー・ベアマンにペナルティを科され、6位にまで格上げとなった。

 続けて行われた公式予選ではQ3へ進出した角田は、現地時間5月4日に行われる決勝には、ポイント獲得圏内の10番手から臨むことになった。

 SQ1での失速で抱えたフラストレーションを晴らす走りには、海外メディアも高評価を下している。米専門サイト『Motorsport.com』は「ユウキ・ツノダは3回のペナルティが起きる劇的なレース展開の末に6位にまで浮上した」と銘打った記事を掲載。その中でスリッピーなコンディションを鑑みたピットインについて「早めにスリックタイヤに交換したことが功を奏した」と評価し、「後方からのスタートとなったが、ツノダはトップ10内にまで躍り出た」と称えた。

 レッドブル昇格後、2度目となるポイント獲得に前進した角田。10番グリットから出る決勝でのレース展開にも興味は尽きない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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