20年ぶりのプレミア制覇なるか…冨安健洋が“運命の2試合”へ「全力を尽くし、この瞬間を楽しむ」

サッカーキング2024年5月9日(木)11時5分

タイトル争いへの思いを口にした冨安健洋 [写真]=Getty Images

 アーセナルに所属する日本代表DF冨安健洋が、チームメイトへの信頼やタイトル争いへの思いを口にした。8日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』がコメントを伝えている。

 “インビンシブルズ”が成し遂げた無敗優勝以来、実に20年ぶりのプレミアリーグ制覇を目指しているアーセナル。第36節を終えての戦績は26勝5分5敗の勝ち点「83」で、1試合消化の少ないマンチェスター・シティを「1」ポイント差で上回り、残り2試合となった現時点で暫定首位に立っている。在籍3年目の冨安は度々負傷に悩まされながらも、ここまで公式戦28試合に出場。直近では3試合連続で左サイドバック(SB)のスタメンに名を連ねている。

 ノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアやイングランド代表FWブカヨ・サカらが織りなす華麗な攻撃でここまでリーグ最多の88ゴールを挙げている一方、今シーズンのアーセナルは守備面も安定している。ここまで喫した失点数はリーグ最少の28で、スペイン代表GKダビド・ラヤは15のクリーンシート(無失点試合)を記録。そもそも決定機を作られることが少なく、ここまで36試合を通して複数失点を喫したのは7試合のみだ。

 堅守を支えているのがフランス代表DFウィリアン・サリバとブラジル代表DFガブリエウ・マガリャンイスのセンターバック(CB)。強さと高さ、速さを兼ね備える両選手は補完性も抜群で、リーグ最高のCBコンビとの呼び声も高い。冨安は右SBの主力を務めるイングランド代表DFベン・ホワイトにも言及しつつ「CBの2人、ガビとサリバはとても安定していますし、ベンにも同じことが言えると思います。彼らのおかげでクリーンシートを何度も達成できましたし、僕もその一員になりたいですね」とチームメイトへの絶大な信頼を明かしている。

 最終盤の急失速によりマンチェスター・シティにタイトルを譲った昨シーズンの失意を乗り越え、2年連続で熾烈な優勝争いに身を置いているアーセナル。現地時間12日には敵地『オールド・トラッフォード』でのマンチェスター・ユナイテッド戦が控えている。冨安は負けられない大一番に向けて「オールド・トラッフォードでもクリーンシートを達成したいと思っています。勝ち点『3』を奪うのが難しい場所なので、簡単な試合にはならないでしょう。でも、僕たちは自信を持っているし、勝ち点『3』を掴むつもりでいます」と意気込みを示しつつ、タイトル獲得への思いを次のように語った。

「タイトルを獲得できれば幸せです。他には何もいらないし、ただただタイトルが欲しいと思っています。僕はタイトルレースに関わる機会があまりなかったので、今シーズン参加することができてとても嬉しいです。目の前にチャンスがあるのならば、掴みにいかなければなりません。今がシーズンでも最も重要な時期です。ピッチ上では満足していますし、チームに貢献できることを願っています。全力を尽くし、この瞬間を楽しむだけです」

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