原巨人 広島に痛恨の逆転負けで3位浮上叶わず 背景にある「大きな穴」
6月下旬に登録抹消となった大勢(C)CoCoKARAnext
巨人は8月4日の広島戦(マツダ)に3ー4の逆転負け、勝てばゲーム差なしで並ぶDeNAに代わって3位浮上のチャンスだったが、勢いのある広島打線に押し切られた。
9回は3−2と1点リードした場面で登板した中川皓太が誤算だった。無死満塁のピンチを招き、小園海斗に適時打を許し同点とすると、最後は松山竜平にサヨナラ内野安打を決められ、痛い星を落とした。
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今季ここまで1勝5敗と鬼門のマツダスタジアムでまたも関門を突破できなかった。
勝利への執念も見せた。1点リードの5回2死満塁の場面ではこの日、2安打と打席でも結果を残していた先発の横川凱に代えて中田翔を送るも捕邪飛に倒れた。2−1で迎えた9回も一死一、二塁の形を作るも4番の岡本和真が右飛、代打で出た長野久義が二飛と倒れ、チャンスを生かしきれず悪夢の9回裏へとつながっていった。
チームにとって重くのしかかかっているのは、絶対守護神・大勢の復帰が長引いていることにもありそうだ。
今春のWBCにも出場した剛腕右腕は、6月30日に右上肢のコンディション不良のため、登録抹消。現在は故障班で調整を進めている。プレッシャーのかかる国際大会からシーズンに突入し、疲労蓄積も心配されていた。勝負の後半戦に入ってから現在に至るまで、復帰の目途は立っていない状況だ。
今季は5月17日のヤクルト戦(神宮)から一軍復帰し、現在は代役守護神の役目を務める左腕、中川にしても昨年は腰痛で1年間登板なしとブランクもある。これから激しいペナント争いが続く中、果たして連投は可能なのかといった問題も浮上している。
とはいえキャリア的にもプレッシャーのかかる9回に登板できる投手も限られる。現状では中川に頼らざるをえないため、チームもやりくりに頭を悩ませている。
これで首位の阪神とは7ゲーム差。5・5ゲーム差で追う2位広島との戦いにおいてもまずは、今季1勝しかしていない鬼門のマツダスタジアムでの戦いを突破する必要がある。
5日の試合は山崎伊織が先発、勢いづく広島打線をいかに若きエース候補が封じるかも注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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