DENSO RC Fが“感無量”のS耐初優勝。嵯峨宏紀「今までとは違う、上のステージに行くことができた」
栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われたENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第5戦『もてぎスーパー耐久 5Hours Race』の決勝。FIA-GT3車両が争うST-Xクラスは、ポールポジションからスタートした31号車DENSO LEXUS RC F GT3がトップチェッカー。2017年からスーパー耐久に登場しているレクサスRC F GT3としては念願のシリーズ初優勝となった。
2023年は永井宏明/小高一斗/嵯峨宏紀の3人体制をベースに参戦している31号車。特にコントロールタイヤがブリヂストンに変更となった第2戦富士24時間以降から調子を上げ、第3戦SUGOでポールポジションを獲得するなど、つねに上位争いに加わる走りをみせていた。しかし、肝心なところでトラブルに見舞われることが多く結果が残っていなかった。
「RC Fは繊細なクルマで、今まではピレリやハンコックを履いてすごく難しい状態になっていました。(今年の途中に)ハンコックからブリヂストンになったことで、RC Fらしいクルマの動きができるようになりました」とaprの金曽裕人監督は語る。
勝てるだけの要素は揃っていたという31号車。しかし、なかなか結果が残らないレースが続いていた。
これについて金曽監督は「SUGOくらいからは勝つつもりでいたのですけど、厄年の人が何人かいたので、今回までに全員お祓いに行かせたら……勝てました」とのこと。それでもレクサスRC F GT3で1勝するということにはこだわりを持っていただけに、「周りが重いから勝てたというところもありますが……感無量ですし、嬉しいです」と笑顔をみせていた。
スーパーGTと同様にスーパー耐久でもaprで参戦している嵯峨にとっても、この1勝には感慨深い思いがある様子。「RC Fがスーパー耐久で初優勝という歴史の1ページを刻むことができたのは、自分としても価値のある1勝だったなと思います」と、ここまでの想いを語った。
「スーパー耐久の歴史を見ても、一番勝つのが難しいクルマだったかもしれません。そういったなかで、ようやくパズルのすべてのピースが揃ったのかなと思います。そこに行くまで、すごく回り道もしたし遠回りもしましたし、苦労もしてきました。だけど、最後はこういったかたちで結果を残すことができました。すごく内容の濃いレースでしたし、自分自身もひとつのきっかけになれるターニングポイントのレースだったと思います」
「今までのレースも勝てそうなときにトラブルが出たりしていました。いつ勝ってもおかしくない状態でしたけど、最後のひとつを乗り越えられない状況が続いていました。(レースの)終盤もなんとなく勝てるだろうなとは思っていましたけど、トラブルだけはいつ出るか分からないので、その部分は心配していました」
また、今回の勝因について嵯峨は「僕たちのペースが速かったわけではなく、3人のペースが揃っていて、平均して速かったのだと思います。RC F自体はもてぎを得意としているわけではないですけど、今回こうして勝つことができたということは、今までとは一歩違う、上のステージに行くことができたのかなと思います」と分析する。
今季のスーパー耐久も残すところ2戦となり「まだシーズンも残っていますので、気を引き締めて頑張っていきたいと思います」と、勝利の余韻に浸りつつも、早くも次のレースを見据えていた。
今回の優勝で31号車は87ポイントに得点を伸ばし、ランキング首位の14号車中升 ROOKIE AMG GT3に対して15ポイント差に迫った。
これについて今季からAドライバーを務める永井は「僕も嬉しいですけど、何よりチームみんなに笑顔が出ました。ライバルは強いですし、次回は僕たちもウエイトを積むので厳しい戦いになるとは思いますけど、諦めずにレースを戦っていきたいと思います」と意気込み。
気温30度を超える暑さのなかで2スティントを担当した小高も「正直ポイントなどはあまり見ていなかったですけど(チャンピオンも)視野に入れてレースをしていきたいです」と語った。
今回のレースで、トップの14号車から20ポイント以内に4台がひしめく接戦となっているST-Xクラスのチャンピオン争い。残り2戦は例年以上に熾烈な戦いになることは間違いないだろう。そのなかでも、ブリヂストンタイヤに変わって流れを掴み始めている31号車がどこまで巻き返してくるか、ますます目が離せない終盤戦となっていきそうだ。
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