【オークス】フラワーC優勝馬のタイムと内容は優秀 持ち味生かせばタフな芝・2400メートルも克服できる
2025年5月20日(火)6時0分 スポーツ報知
フラワーCの内容が優秀だったレーゼドラマ
◆第86回オークス・G1(5月25日、東京競馬場・芝2400メートル)
牝馬クラシック2戦目の第86回オークス・G1は25日、東京・芝2400メートルを舞台に行われる。考察「前哨戦」はフラワーCの時計、内容からレーゼドラマに注目した。
オークスへのステップレースのうち、フラワーC組にスポットを当てたい。今年は牝馬1冠目の桜花賞から最多6頭が参戦しているのは当然として、前走がトライアルのフローラS組が5頭で続き、フラワーCからの臨戦が3頭と3番目に多い。最近では桜花賞ではなく、オークスを目指す馬が使われることが多い牝馬重賞であり、22年に制したスタニングローズは本番で2着に好走している。
今年の覇者レーゼドラマがマークした勝ち時計1分47秒8(良)は、19年にコントラチェックがマークした1分47秒4(良)に続き、過去10年で2番目に速いタイムだ。レース内容はスムーズに好位2番手に取りつき、4角先頭で2馬身半差の完勝。他の先行勢が軒並み失速し、2着のパラディレーヌや3着のゴーソーファーが差し込む流れのなか、押し切ったのだから中身が濃い。
勝利に導いた戸崎騎手はレース後に「すごく乗りやすく結構長く脚を使えるタフな馬だと感じた」。その言葉からもオークス向きの印象を受けた。本番と同じ舞台条件だった2走前のゆりかもめ賞(6着)は、好位2番手から切れ負けした形で不完全燃焼。今回も自分から動いていく形で持ち味を生かせば、タフな東京・芝2400メートルを克服できる予感がしてきた。(坂本 達洋)