角田とのバトル&接触を振り返るベッテル「彼の方が常に速かった。いずれ前に出たはずだ」/F1第21戦
アストンマーティンF1チームのセバスチャン・ベッテルは、第21戦サウジアラビアGPを振り返り、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅やアルファロメオのキミ・ライコネンとの接触によりレースが台無しになったと嘆いた。しかし、マシン自体にトップ10に入れる力はなかったとも認めている。
ベッテルとチームメイトのランス・ストロールは、予選でトラフィックの影響もあり、Q1で敗退、ジェッダのスターティンググリッドで後ろから2列目に並んだ。
しかしベッテルは好スタートを切り、チャンスを捉えては競り合いを切り抜けていき、レッドフラッグの影響もあり、17周目には8番手にまで上がっていた。だが後ろを走る角田が追い越しをかけた際に接触が起き、ベッテルはスピンを喫し、順位を落とすことになった。
「僕たちはできることをやった。素晴らしい仕事をしたと思うよ」とベッテルは語った。「17番グリッドからスタートして、トップ10内を走っていたんだ」
「フェラーリ2台の前を走っていた。カルロス(・サインツ)は後方グリッド(15番グリッド)からのスタートだったが、彼ら(シャルル・ルクレール)のグリッド(4番グリッド)を考えれば、僕たちはできることをすべてやったと言っていいと思う」
「でも、レースのなかで、前が開けた時に分かったのは、僕たちにはペースがないということだった。ストレートラインスピードがなかったと言うべきかな。だからそこ(トップ10内)にふさわしい速さではなかったんだ」
「(サーキットの)どこを走っていても裕毅の方が速かった。10周以内に彼は前に出ることができたはずだよ」
「あの時、彼がロックアップしたので、僕はイン側に戻って前に出た。そこで接触してしまい、僕たちのレースは台無しになった。辛いよね。もしかしたら1ポイントはつかめたかもしれないんだから」
しかしベッテルにとって、インシデントはそれが終わりではなかった。友人でフェラーリの元チームメイトのキミ・ライコネンとのホイール・トゥ・ホイールの戦いから、またしても接触が起き、ベッテルはマシンにダメージを負い、最終的にリタイアする羽目になった。
「彼がどこに行こうとしていたのか分からない」と4度の世界チャンピオンであるベッテルは言う。
「驚いたよ。直前にミラーをチェックした時には僕がコーナーのイン側にいて、左に向かっている時に(接触が)起きた。彼がどこに行きたかったのか分からない」
「何度かスタートがあって、このコーナーはとても狭く、マシン2台が並べないことは分かっていたと思う」
レース後にこのインシデントについてライコネンと話し合ったかと尋ねられたベッテルは、「特に話さないよ。キミは元々無口だからね!」と答えた。
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