フェルシュフォーが今季初優勝。アストンマーティン育成クロフォードは2番手に/FIA F2第3戦レース2/FIA F2第3戦レース2

2025年4月20日(日)23時40分 AUTOSPORT web


 4月20日、2025年FIA F2第3戦ジェッダのフィーチャーレース(決勝レース2)がサウジアラビアのジェッダ・コーニッシュ・サーキットで開催され、リチャード・フェルシュフォー(MPモータースポーツ)が今季初優勝を飾った。宮田莉朋(ARTグランプリ/TGR-DC)は16位でフィーチャーレースを終えている。



 フィーチャーレースのグリッドは4月18日に行われた公式予選で決定され、ジャック・クロフォード(ダムス・ルーカスオイル/アストンマーティン育成)がポールポジションを獲得。フロントロウ2番グリッドにビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/ウイリアムズ育成)が並んだ。


 2列目3番グリッドにドライバーズランキング3位のレオナルド・フォルナローリ(インビクタ・レーシング)、4番手にルーク・ブラウニング(ハイテックTGR/ウイリアムズ育成)、5番手に前日のスプリントレースを制したアービッド・リンドブラッド(カンポス・レーシング/レッドブル育成)が続いた。


 今大会のタイヤコンパウンドはプライムタイヤがミディアム(イエロー)、オプションタイヤがスーパーソフト(パープル)となり、上位勢を含む多くのドライバーがスーパーソフトを履いてグリッドに並ぶ。


 宮田も上位勢と同じくスーパーソフトをスタートタイヤに選択するなか、8番グリッドのガブリエレ・ミニ(プレマ・レーシング/アルピーヌ育成)、9番グリッドのフェルシュフォーら数名がミディアムをチョイスした。


 タイヤ交換義務を有する周回数28周、もしくは60分+1周のフィーチャーレースは日本時間22時25分(現地時間16時25分)気温29.5度、路面温度51.1度、快晴のドライコンディションのなか、フォーメーションラップを経てスタートを迎えた。


 各車順調な走り出しを決め、上位勢がグリッド順でターン1を通過するなか、6番グリッドのアレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/マクラーレン育成)がリンドブラッドをかわして5番手に浮上する。


 6番手に後退したリンドブラッドはジョセップ・マリア・マルティ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)にも先行を許し、7番手に後退した。


 一方、16番手グリッドからスタートを迎えた宮田は抜群の蹴り出しを決め、13番手までポジションをあげて2周目を迎えた。


 トップのクロフォードは1周目からファステストラップを記録して2番手のギャップを着々と広げ、5周目を迎えた時点でマルタンスに対して1.4秒ものギャップを築く。


 その後方ではトップ2台に引き離され、DRSが使えない状況となったフォルナローリが6周目のホームストレートでブラウニングにかわされ、4番手に後退する。フォルナローリはその後ダンにも先行を許し、5番手ポジションを落としてしまう。


 レースは7周目を迎えると、フォルナローリ、マルティらが他車に先駆けてタイヤ交換を行い、フォルナローリが17番手でタイヤ交換組トップとなる。宮田もこのタイミングでタイヤ交換を行い、20番手で隊列に復帰した。


 フォルナローリのアンダーカットを阻止すべく、クロフォード、ブラウニング、ダンら上位勢が翌周にピットインするなか、マルタンスはステイを選択。


 クロフォードは11番手で隊列に復帰しタイヤ交換組のトップとなり、ブラウニング、ダン、フォルナローリ、マルティが後続となる。


 ラップリーダーとなったマルタンスは9周目にタイヤ交換を終えてクロフォードの前方でコース復帰を果たし、タイヤ交換組トップに浮上するなか、マシンの破片を回収するため、バーチャル・セーフティカー(VSC)が導入される。


 この時点のトップ3オーダーはフェルシュフォー、マイニ、スタネとなり、宮田は18番手につけていた。


 10周目にリスタートを迎えると、クロフォードがマルタンスに積極的に仕掛けていき、サイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げるがマルタンスがポジションを守る。


 2台の首位争いは12周目まで続き、ホームストレートでDRSを使用したクロフォードが9番手に浮上し、タイヤ交換組のトップとなる。


 クロフォードは16周目にシールズをパスして8番手に浮上し、タイヤ交換組2番手のマルタンスとのギャップを再び築きにかかる後方では、マルティ、ブラウニング、ダン、ミニ、リンドブラッドが数珠つなぎとなり、12番手(タイヤ交換組4番手)争いを繰り広げる。


 隊列前方ではラップリーダーのフェルシュフォーがファステストラップを記録し、2番手マイニとのギャップを広げるなか、
として20周目を迎えたタイミングでダンに5秒のタイムペナルティが下る。


 24周目、トップのフェルシュフォーがピットインしてタイヤ交換を履き替えると、マルタンスの前方4番手でコース復帰を果たす。


 5番手マルタンスはタイヤ交換を終えたばかりのフェルシュフォーを追い立てるが、スーパーソフトを履いたフェルシュフォーのペースには敵わず、周回を重ねるごとにギャップは開いていく。


 レースはファイナルラップを迎え、ペースを上げたフェルシュフォーがクロフォードに積極的に仕掛けていき、ターン1でトップに浮上する。


 フェルシュフォーがトップを守ってチェッカーを受け、今季初優勝を飾った。2位にクロフォード、3位にマルタンスが続き、宮田は16位でフィーチャーレースを終えている。


 次戦となる第4戦イモラは5月16〜18日に、イタリアのアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ(イモラ・サーキット)で開催される。

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