米メディアが懸念する巨人エースの“弱点” 「投高打低」の日本で異彩を放った菅野智之へのリアル評「効果的な投手になれないわけではない」
巨人で確かな成績を出し、声価を高めた菅野。(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
2024年シーズンに声価を高めた右腕に対する評価は上々である。今オフに巨人から海外FAとなり、メジャー移籍を目指している菅野智之だ。
24年シーズンの菅野は目に見える結果を残した。24先発で15勝(3敗)、防御率1.67、WHIP0.94と衰え知らずの成績を残して巨人のセ・リーグ優勝に貢献。個人としてもMVPを獲得した。そんな日本球界を席巻した老獪な投球は米球界でも評価されている。
【動画】巨人の大エース・菅野智之の「歴史的な」奪三振シーン
米スポーツ専門局『CBS Sports』は、「NPBで12年間プレーし、常にリーグ屈指の投手であり続けているベテラン」と菅野を称賛。「24年の4シームの平均球速は91.9マイル(約147.8キロ)で、空振り率は10.2%とかなり平凡」としつつも、「彼はその平凡さを6つの球種を駆使したあらゆる投球で補っている。『巧みなベテラン』という型にはまる投手だ」と変幻自在の投球術を評価した。
無論、懸念がないわけではない。来年10月に36歳となる菅野自身の加齢はもちろん、近年のNPBでは「投高打低」が顕著で、投手有利の傾向に対する不安は少なからずある。しかし、同局は「スガノがメジャーで効果的な投手になれないというわけではない。近年ではセス・ルーゴやクリス・バシットなど、あらゆる投球手段を駆使して効果を上げている、三振率が中程度の投手も少なからずいる」と期待を記している。
前述の平均球速が示すように菅野はパワー不足も否めない。MLBの24年の平均球速が94マイル(約151.2キロ)だと言うことを考えれば、強打者たちとの力勝負ができないのは痛手ではある。
その「弱点」を補うポイントとして挙げられているのは、菅野の生命線ともなっている制球力だ。同局は「スガノには怪我の懸念もある」としつつ、「最も優れた特徴と考えられたコントロールは今も冴えている。素晴らしい活躍を見せた2024年には、その年齢でも、制球力がまだ効果的であることを示した」と強調している。
NPBを席巻した巨人のエースはどこを新天地とするのか。今オフは大物投手のFAが相次いでいるだけに、契約締結までには時間を要しそうだが、交渉の行方に注目し続けたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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