W杯決勝でPK失敗の仏代表コマンらが人種差別被害に…バイエルンは声明発表「強く非難する」

サッカーキング2022年12月20日(火)15時39分

フランス代表のコマンらがネット上で人種差別の被害に [写真]=Getty Images

 フランス代表FWキングスレイ・コマン(バイエルン/ドイツ)と同MFオーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリード/スペイン)の両選手が、インターネット上で人種差別の被害に遭っているようだ。19日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 FIFAワールドカップカタール2022に臨んだコマンとチュアメニは、18日に行われたアルゼンチン代表との決勝に揃って出場した。試合は延長戦を含めた120分間では決着が付かず、PK戦に突入。2人目のキッカーを務めたコマンのシュートはアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネス(アストン・ヴィラ/イングランド)にセーブされ、続く3人目のチュアメニのキックは枠外に。PK戦を2-4で落としたフランス代表は優勝を逃した。

 大会連覇にはあと一歩届かなかったフランス代表。今回の報道によると、決勝戦でPKを失敗したコマンとチュアメニに対し、決勝戦後にインターネット上で人種差別的な罵倒が数多く浴びせられたという。また、19日のイギリス紙『デイリーメール』によると、3-3で迎えた延長後半終了間際に決定機を決めきれなかったランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト/ドイツ)もSNS上で人種差別の被害に遭っているようだ。

 こうした事態を受けて、コマンの所属するバイエルンは19日に公式ツイッター(@FCBayern)で「FCバイエルンはキングスレイ・コマンに対する人種差別的な発言を強く非難する。親愛なるキング(コマン)、FCバイエルンのファミリーはあなたの側にいる。スポーツ界、そして我々の社会に人種差別の居場所などない」との声明を発表している。

 近年、サッカー界ではインターネット上での選手に対する人種差別が大きな問題となっている。昨年開催されたEURO2020では、イタリア代表との決勝戦でPKを失敗したイングランド代表のFWマーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・U)、FWジェイドン・サンチョ(マンチェスター・U)、FWブカヨ・サカ(アーセナル)の3選手がインターネット上で人種差別の被害に遭っていた。

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