フォーミュラE、インド・ハイデラバードE-Prixの開催中止を発表。州管轄局が開催都市協定を不履行か

2024年1月6日(土)21時36分 AUTOSPORT web

 1月5日、ABB FIAフォーミュラE世界選手権は2月10日(土)に予定していた第4戦ハイデラバードE-Prixのキャンセルを発表。大会の開催中止に伴ってシーズン10カレンダーを更新することを明らかにした。


 昨年シーズン9の2月が初開催となったインドのハイデラバードE-Prix。開幕を控えるシーズン10においても同じく2月の開催を予定していたが、ハイデラバードが位置するテランガーナ州政府の管轄となる市行政都市開発局(MAUD)が、開催都市協定を履行しないと決定したことを受け、開催の中止が決定された。


 フォーミュラEオペレーションズ(FEO)は公式サイトにて、MAUDに対し正式に契約違反であることを通知するほかに選択肢は残されていない、と記している。この件に関するFEOの権利はすべて留保されており、開催都市協定および適用される法律に基づいて、どのような措置を講じることができるかを検討しているという。


 ハイデラバードE-Prixは、フォーミュラEとテランガーナ州政府との間の複数年契約が結ばれており、2024年にインドで行われる、唯一のFIA世界選手権公式イベントとなる予定であった。


 フォーミュラEの共同創設者兼チーフ・チャンピオンシップ・オフィサーのアルベルト・ロンゴ氏は、「インドの巨大なモータースポーツファン層にとって、我々は非常に残念に思っています」とコメントしている。


「公式のモータースポーツ世界選手権レースを開催することが、ハイデラバードとその全体にとって重要かつ栄誉ある機会であることは承知しています。インドモータースポーツクラブ連盟(FMSCI)のアクバル・エブラヒム会長と彼のチームは、フォーミュラEをハイデラバードに戻すことに多大な協力をしてくれており、テランガーナ州政府の決定にはともに失望を抱いています」


 また、フォーミュラEの最高経営責任者(CEO)であるジェフ・ドッズ氏は、「周辺地域に約8400万ドルのプラスの経済効果をもたらした昨年の第1回レースの成功を、さらに発展させることができないことは非常に残念です」と語っている。


「またハイデラバードでのレースは、エンジンがもたらす汚染が公衆衛生と環境に大きな影響を与えている市場で、電気自動車を採用することの利点を示す上で重要でした。インドの主要パートナーであったマヒンドラとタタ・コミュニケーションズには申し訳なく思っています」


 なお現時点では、中止となった第4戦ハイデラバードE-Prixの代替大会についてはアナウンスされていない。

フォーミュラEシーズン9第4戦ハイデラバードE-Prixの決勝レースの様子

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