フォーミュラE:ニッサンe.ダムス、高星明誠&マーデンボローをルーキーテストで起用へ

　1月7日、2018／2019年のABBフォーミュラE選手権に参戦しているニッサン・e.ダムスは1月13日にモロッコ、マラケシュで行われるルーキーテストに、高星明誠とヤン・マーデンボローを起用すると発表した。

　アライアンスを組むルノーと入れ替わるかたちでフォーミュラEの“シーズン5”からフル参戦を開始したニッサン・e.ダムス。

　チームの初陣となった開幕戦ディルイーヤE-Prixでは、シーズン2王者のセバスチャン・ブエミが6位、オリバー・ローランドが7位でフィニッシュし、デビュー戦をダブル入賞で終えている。

　そんなチームは1月12日に開催される第2戦マラケシュE-Prixでも同様の布陣でさらなるポイント獲得を目指すが、レース後に行われるルーキーテストでは同チームのリザーブ兼テストドライバーを務める高星と、シミュレータードライバーに就任したマーデンボローの2名に第2世代のフル電動フォーミュラマシン“Gen2”を託すという。

　高星は2017／18年シーズンのルーキーテストでルノー・e.ダムスのマシンをドライブしており、今回が2度目の公式テスト参加となる。2018年12月にニスモフェスティバルでニッサンのフォーミュラEマシン『IM01』を経験している若武者が、ふたたび訪れるマラケシュでどんな走りを見せてくれるのか、注目したいところだ。

■元ウイリアムズF1のシロトキン、ルクレールの弟もテストに参加

　また、このルーキーテストに向けては、ニッサン・e.ダムス以外の各チームも続々とドライバーを発表している。

　王者ジャン-エリック・ベルニュとアンドレ・ロッテラーを擁するDSテチーターは、開幕戦後のテストにも参加したタチアナ・カルデロンと日本でもお馴染みのジェームス・ロシターの2名を起用。開幕戦でデビューウインを飾ったBMW i アンドレッティ・モータースポーツはマルコ・ウィットマン、ブルーノ・スペングラーのDTMドライバーコンビを参加させる。

　ディルイーヤE-Prixをポディウムフィニッシュで終えたマヒンドラ・レーシングは、元ウイリアムズF1レギュラードライバーのセルゲイ・シロトキンと、マヒンドラ育成ドライバーのサム・デジョンというラインアップを形成。パナソニック・ジャガー・レーシングはピエトロ・フィッティパルッディ、ハリー・ティンクネルを起用する。

　この他、ベンチュリ・フォーミュラEチームはシャルル・ルクレールの実弟であるアーサー・ルクレール、ジェオックス・ドラゴンはマキシミリアン・ギュンターとアントニオ・フォコの2名を指名した。

　NIOフォーミュラEからは女性ドライバーのジェイミー・チャドウィックが、HWAレースラボではブランパンGTシリーズチャンピオンのラファエル・マルチェッロが起用されている。

■2018／2019 ABBフォーミュラEルーキーテスト エントリーリスト（1月7日時点）