「楽しかった」神村学園での6年間を終えて 1年時から注目浴びた大迫塁が後輩に贈る言葉

2023年1月7日(土)22時22分 サッカーキング

福田師王(背)と神村学園をけん引してきた大迫塁 [写真]=Getty Images

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 第101回全国高校サッカー選手権大会準決勝が7日に行われ、岡山学芸館(岡山)と神村学園(鹿児島)の対戦は3−3の打ち合いの末、PK戦で岡山学芸館がファイナルへの切符を手にした。

 神村学園主将で、この試合ではフリーキックを決めてチーム2点目を挙げた大迫塁は試合後、「このピッチでプレーするのが夢だったので、そこでプレーできたことはすごく楽しい時間でした。セカンドボールの回収や、体をぶつけてセカンドボールを奪うところは相手の方が秀でていたし、もっとできればよかったと思いますけど、ここで反省・修正しても次はないので、また次の舞台でまたやっていければと思います」と振り返り、卒業後に加入内定しているセレッソ大阪で、この悔しさをぶつけて改善していくと誓った。

 大迫と“盟友”の福田師王は中学時代から神村学園でプレーし、高校では1年時からともに注目を浴びていた。学校生活は「最高の仲間、最高の先生方と出会えたし、素晴らしい人ばかりなので、ここでできた6年間はすごく楽しいものがありました」とコメント。福田とのプレーについては「今日の試合で1本、自分がスルーパスを出した場面は決めてほしかった」と笑ったが、「チームを引っ張ってきた2人。苦しい時期も楽しい時期もあったし、2人で乗り越えてきた6年間だったので感謝しかない」と話し、「日本サッカーを引っ張っていかないといけない2人だと思うので、自信を持ってやっていきたい」と、決意している。

 国立競技場の舞台でも多くの下級生がピッチに立った。後輩に向け、「この試合をしょうがないとか惜しかったと思ってはダメだと思うし、この結果で彼らが学んだことは多くあると思うので、今回は負けてしまいましたが、彼らが次勝ってくれれば問題ないし、そのためのゲームと思ってもらえればいいと思います。今年度注目されたことで、来年度は緊張といった気持ちがあるかもしれないですけど、彼らもすごくいい選手がいる。チームとして完成度もあり、プレミアリーグという舞台で成長して、また選手権という舞台に帰ってきてくれると思うので、あまり重圧をかけ過ぎず、楽しんでやってもらえればいいなと思います」とエールを送る。

「重圧」という点において、自身が1年時から注目された経験もあるからこその言葉かと聞くと、「ありがたいことに皆さん(メディア)からプレッシャーをいただいて」と笑い、「自分自身、楽しい時期も苦しかった時期もありますけど、注目されて嫌な気持ちにはならないし、やるべきことをしっかりやってきたら、こうやっていろいろな方々に注目、応援してもらえたりするので。サッカーを楽しみながらですけど、感じ過ぎずに高校生らしく頑張ってほしいです」と、大迫だからこそ伝えられるメッセージを残している。

 ここからはプロの世界へと進むことになる。「自分にはもう時間がないというか、1カ月後にはJリーグも開幕する。そこに入っていく気持ちでしかないので、そこに向けてやっていくしかない」と語気を強め、「『セレッソ大阪と言えば大迫塁だよね』という選手になりたい」と、力強く語っている。


【動画】大迫塁の直接FKなど全6ゴールダイジェスト

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