MotoGP:ロレンソがレプソル・ホンダに正式加入。「ホンダRC213Vのサイズは僕に合っていた」
2019年1月10日(木)6時30分 AUTOSPORT web
2019年シーズンよりレプソル・ホンダ・チームに加入するホルヘ・ロレンソが、年が明けて新しいチームのユニフォームに初めて袖を通した。
2008年にヤマハからMotoGPクラスにデビューしたロレンソ。2018年シーズン中にドゥカティからホンダに移籍が発表され、マルク・マルケスのチームメイトになることが決定した。MotoGPクラスで3度のチャンピオンを獲得しているロレンソがチーム、マシン、今シーズンに向けての抱負を語った。
「レプソルカラーは個人的に好きなカラーリングだ。僕の好きな色はホワイト、レッド、ブラックだけど、これからはオレンジも加えよう。このカラーは成功を意味する。レプソル・ホンダはこの25年間で多くの勝利とタイトルを獲得した。このファミリーに所属できること、微力ながらチームに貢献できることを誇りに思うよ」
レプソル・ホンダに所属するということをロレンソはどう考えているのだろうか。
「レプソル・ホンダは、最も多くの勝利とタイトルを獲得したことから、おそらく、歴史上最も成功したチームだと言えるだろう。サッカーチームと比較すれば、FCバルセロナやレアル・マドリードに匹敵するかもしれない。世界レベルで最も多くのタイトルを獲得し、最も重要なチームは、他に存在しない」
昨年の最終戦バレンシアGP終了後、バレンシアとヘレスのオフィシャルテストでホンダRC213Vを初ライドしたロレンソ。マシンの第一印象はどうだったのだろう。
「昨年までのドゥカティは、僕には少し大きすぎたのかもしれない。まったく違うバイクからの乗り換えとなったが、RC213Vはサイズに関して僕に合っていた。よりコンパクトで小さく、着座位置も低いので、コーナーではより路面に近い。これは僕に多くの信頼感を与えてくれた。第一印象はポジティブで、多くのポテンシャルを感じることができた。テストを終えた後の僕の表情がそれを物語っていただろう」
「そして、最も印象的だったのは、ホンダの対応力だ。ホンダは僕のリクエストのすべてに注意を払い、数日後にはすべてを準備してくれた。ガソリンタンクの形状はほぼ100%僕の好みだったよ」
新しくチームメイトとなるマルケスについては次のように語っている。
「すべてのライダーは、長所と短所を持つ。僕は彼の長所を学ぶようにトライしたい。彼も僕の長所を学ぶと思う。とにかく、お互いにプッシュしよう。僕は彼に勝ちたいし、彼も僕に勝ちたい。この関係は常にチームのレベルを引き上げ、バイクに新しい技術面をもたらすことに役立つと思う」
ホンダとレプソルのコラボは、2019年に25周年を迎える。1月23日にはスペインのマドリードで、チームの体制発表会が行われる。
「25年というのは非常に長い年月。レプソルがホンダに支援を始めた1995年は、僕がテレビでレースを見始めた時期だ。僕のアイドルだった(マックス・)ビアッジが原田哲也とバトルをしていたことを憶えている。(アレックス・)クリビーレと(ミック・)ドゥーハンのバトル、(バレンティーノ・)ロッシがレプソル・ホンダと契約を結んだときのことや、(ニッキー・)ヘイデンがタイトルを獲得したときのことも憶えている」
「レプソル・ホンダは多くの勝利、多くのタイトルを獲得し、最も成功を収めたチームだ。このチームに所属できることを喜び、誇りに思う。2019年のチーム体制発表会は僕にとっても非常に特別なことになるだろう。歴史的に最も成功を収めたチームが合計12度のタイトルを獲得し、多くの勝利を挙げた2人のライダーを起用することから、大きな期待感がふくらむと思う。発表会を楽しく過ごしたい」