【AFF三菱電機カップ】ベトナム代表がインドネシア代表に完封勝利。堅守を武器に決勝へ進出

2023年1月10日(火)13時47分 サッカーキング

[写真]=Getty Images

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 東南アジアの王座を争うAFF三菱電機カップは、9日に準決勝2ndレグの試合がベトナムの首都ハノイ市のミーディン国立競技場で行われた。グループBを3勝1分けで首位突破したベトナム代表は、これに先立ちアウェイで行われた1stレグで、インドネシア代表とスコアレスドローに終わった。アウェイゴールのルールにより、ベトナムが勝ち上がるためには、1ゴール以上の差をつけてホームでインドネシアを下す必要があった。

 ゴールが欲しいベトナムは立ち上がりから圧力をかけて主導権を握った。開始早々の3分、ロングボールに抜け出したFWグエン・ティエン・リンが背後からのボールをうまく処理し、相手DFに囲まれながらも落ち着いて流し込み、ベトナムが先制。

 早い時間帯にリードを奪ったベトナムは、どっしりと構えた速攻狙いの戦術に移行。ボランチのグエン・ホアン・ドゥックが起点となって多くのチャンスを作っていく。一方のインドネシアは両サイドを封じられ、DFアルハン(東京ヴェルディ)のロングスロー頼みの攻撃。前半はやや荒れ模様の試合となり、両チームのファウル数が増えていく中、ベトナムが試合巧者ぶりを発揮し、1点リードで前半を折り返す。

 後がないインドネシアは後半立ち上がりから積極的に前に出てきた。しかし、ベトナムが47分にCKからグエン・ティエン・リンが頭で合わせ、この日2点目となる追加点を決めると、インドネシアの士気がダウン。

 すると、ここまで今一つ調子が上がらないMFグエン・クアン・ハイが中盤で徐々にフリーとなり、ようやく“らしさ”を見せ始める。60分に、CKをペナルティエリア外からダイレクトボレーで合わせてスタジアムを沸かせると、88分にはペナルティエリア付近でボールを受け、するするとドリブルでかわして左脚を一閃。どちらもゴールとはならなかったが、スロースターターの眠れるエースが調子を上げてきたのは好材料だ。
 
 試合は結局、ホームのベトナムが2ー0で危なげなく勝利。2試合トータル2ー0とし、決勝進出を決めた。ベトナムは今大会で唯一の無失点をキープ。GKダン・バン・ラム(元セレッソ大阪)は個人として保持するクリーンシートの大会最長記録を540分に更新した。

 なお、13日の決勝1stレグは引き続きミーディン国立競技場での開催となる。ベトナムは東南アジア王座を争う決勝で、タイかマレーシアのいずれかと対戦する。

文=宇佐美淳

サッカーキング

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