ラインアップが続々決定。IMSA開幕戦デイトナ24時間、59台が並ぶ最新エントリーリスト公開

　IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦に先駆け、1月19〜21日にアメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催される公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス24』のエントリーリストが発表され、デイトナ24時間に参戦するドライバーラインアップの大部分が決定した。

　10日（水）に発表された最新のエントリーリストを確認すると、出場台数が昨年11月に公開された暫定版リストから1台減り、合計59台となっていることが分かる。これはGTDクラスに参戦予定だった、ケリーモス・ウィズ・ライリーの91号車ポルシェ911 GT3 Rの撤退によるものだ。

　一方、ケリーモス・ウィズ・ライリーがGTDプロで走らせる予定だった92号車ポルシェは、GTDにカテゴリーをスイッチしたうえでトレント・ヒンドマン、アレック・ウデル、デビッド・ブリュレ、ジュリアン・アンドラウアーというラインアップでの参戦が確定した。

　この他、DTMドイツ・ツーリングカー選手権の王者トーマス・プライニングのアンドレッティ・モータースポーツ（43号車ポルシェ911 GT3 R／GTD）加入をはじめ、AFコルセ（21号車フェラーリ296 GT3／GTD）によるミゲル・モリーナの起用、マシュー・バキシビエールがリシャール・ミル・AFコルセ（88号車オレカ07・ギブソン／LMP2）で第4ドライバーを務めることに加え、GTPクラスではプロトン・コンペティション（5号車ポルシェ963）にアレッシオ・ピカリエッロとロマン・デュマが加わる動きなどが確認できる。

　対照的にローンスター・レーシング（80号車メルセデスAMG GT3エボ／GTD）は4名全員が確定しておらず、アイアン・デイムス（83号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2）やライト・モータースポーツ（ポルシェ911 GT3 R／GTD）など4人目のドライバーが決まっていないチームも複数存在する。

　その中にはリストには載っていないもののすでにチームから情報が出ているパターンがある。チップ・ガナッシ・レーシングが運営する、キャデラック・レーシング（01号車キャデラックVシリーズ.R／GTP）からデイトナに出場するアレックス・パロウはそのひとりだ。

　また、水曜日の朝にはBMW MチームRLL（BMW MハイブリッドV8／GTP）のデイトナおよびフルシーズンのドライバーラインアップも発表され、イェッセ・クローンがアウグスト・ファーフスに代わって24号車の布陣に加わり、GTPクラスデビューを果たすことが明らかにされた。ファーフスはIMSAのフルシーズンドライバーから退くが、デイトナ、セブリング、プチ・ル・マンの3レースで24号車のサードドライバーを務める。

　今月下旬の27〜28日に行われる24時間レースと同じく59台が参加する公式テスト“Roar（ロア）”は、19日（金）から21日（日）までの3日間、走行枠が設定されており最終日には予選も行われる予定だ。その後の3日間はトラックアクションが休止され、25日（木）にIMSA開幕戦デイトナ24時間の幕が上がる。

■2024年IMSA公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス24』エントリーリスト（1月10日付）