WBC出場でまさかの「レギュラー」剥奪!?鳥谷敬&川﨑宗則が語る代表選出のむずかしさ

2023年1月24日(火)11時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 いよいよ開幕まで2ヶ月を切ったWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。続々と代表内定メンバーが発表され、盛り上がりを見せている。

 メジャーリーガーや国内トップクラスの選手たちが召集され、過去最強とも言える今回の布陣。

【動画】鳥谷敬氏と川﨑宗則氏が語る、WBC出場でレギュラー剥奪!?

 だが、一方で、代表に選出される傍ら、選手たちはそれぞれシーズンの戦いもあり、自チームでのプレーとの調整も重要となってくる。

 そんな代表に選出される調整のむずかしさについて、かつて代表経験のある鳥谷敬氏と川﨑宗則氏がスポーツアンカー・田中大貴氏のYouTubeチャンネル「アスリートチャンネル」に出演し、自身の経験も踏まえて語った。

 まずは、過去2006年、2009年と2大会代表メンバーとしてWBCに出場した川﨑氏。

 初選出の際は、ソフトバンクでのレギュラーとして定着しつつあった時期というが、当時の心境についてこのように口にしている。

「正直、初めて選出された時は嫌でしたね。ちょうどソフトバンクのレギュラーになれて、今からしっかり固めていかなければいけないのに、なんで大会があるんだと。戸惑いがあったのが正直な気持ちですね」

 当時、代表に選ばれたものの、複雑な気持ちがあったという川﨑氏。

 だが、実際に代表メンバーとして出場し、こう気持ちが変わってきたという。

「良い経験になりましたね。当時イチロー選手も代表メンバーにいましたし、実際にメジャーの球場にも行って、こういう球場で野球をやっているんだなというものがありました」

 一方で、2013年の第3回大会に代表選出された鳥谷氏は、また違う心境を抱えていたという。

「僕の場合はまず、本職のショートではなく、セカンドで選ばれたので、『え?』というところから始まりました。それゆえ、大会までにセカンドに慣れる時間がなかった。11月の強化試合でセカンドで選出されるかもしれないといった中で、オフに入ってしまうのでノックは受けられるけどゲッツーの練習ができなかったんです。

 当時、ショートは(坂本)勇人と井端さん、セカンドは松井稼頭央さんがセカンドでメインで出るだろうというところだったので、自分は多分試合には出ないだろうなと思っていたので、そんな嫌だなということはなかったですね」

 代表選出自体に不安などはなかったという鳥谷氏。だが同氏は自身が所属するチームにおいて、こんな懸念を抱えていたという。

「僕は、自チームを離れて代表メンバーとして戦うことに、リスクはあるなと感じますね。
チームがキャンプやオープン戦をやっている時期に自分が空けるということは、その間にすごい選手が出てきた際には自分が戻ったらレギュラーではなくなる可能性すらありますから。
どんな人がきてもレギュラーですよって言われたとしても、シーズン中ちょっとでも怪我や体調不良があった際には違う選手が起用されてレギュラーを奪われていくのがプロの世界。それを考えてもリスクはあると思いますね」

 代表入りしたメンバーは皆それぞれ所属チームでのプレーもある中で、ある程度のリスクを背負って出場を決意していることだろう。

 そんな勇気ある決断をした中で日の丸を背負い戦いへ挑む選手たちに、敬意を表しながら活躍を期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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