チームメイトが発した「彼は命を捨てる覚悟なんだ」 米殿堂入りのイチロー氏が味わった“壮絶”な過去

2025年1月29日(水)7時0分 ココカラネクスト

元チームメイトがイチロー氏の壮絶な過去を証言した(C)Getty Images

 米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)について、米スポーツ専門局『ESPN』が1月21日(日本時間22日)に「イチローが殿堂入りした理由」と題した記事を掲載。チームメイトなどのコメントを紹介している。

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 その中で、2009年にイチロー氏とチームメイトだったマイク・スウィーニー氏が、イチロー氏がチームメイトとの人間関係やWBCでの戦いでのプレッシャーなどで「胃潰瘍」を発症してしまった当時のことを証言している。

 スウィーニー氏は「イチローがチームメイトから疎外されているという話は聞いていた。チームメイトの中には彼に嫉妬する人もいれば、彼をチームに溶け込ませない人もいた。私はショックを受けた。この男は史上最高の打者だ。この素晴らしい選手を歓迎しないなんて、あり得ないと思った」と振り返っている。

 イチロー氏は胃潰瘍を抱えながら「開幕までに準備を整えようと決心していた」といい、「国を背負うストレス。WBCで日本を代表することで、文字通り国を背負ったのだ」と、その姿勢に感服したスウィーニー氏。

 しかし、医師からは「出血性潰瘍が破裂したら、命を失う可能性がある」と言われたという。それでも、イチロー氏は「運を天に任せよう」と言って開幕戦出場を望んだという。

 最終的にはオーナーが介入してIL入りとなったものの、その決意にスウィーニー氏はチームメイトを集め「今夜の試合でプレーするために、彼は命を捨てる覚悟なんだ。これは彼を称えるときだ。両手を広げて彼をチームに迎え入れるときなんだ」と投げかけたという。

 イチロー氏はそんな壮絶な過去を乗り越え、メジャーの舞台で10年連続200安打を放ち、通算3089安打という金字塔を打ち立ててきた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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