全日本ラリー開幕戦:鎌田がスノーラリーを完全制圧。「今までにないぐらい楽しく乗れた」

2018年2月5日(月)12時26分 AUTOSPORT web

 JRC全日本ラリー選手権は2月1〜4日、第1戦『Rally of Tsumagoi』が開催され、鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)が2017年JRC第6戦ラリー洞爺以来の優勝を飾った。


 Rally of Tsumagoiは、群馬県嬬恋村を舞台に行われるJRC唯一のスノーラリー。今年で12回目の開催となる伝統あるイベントで、JSR日本スーパーラリーシリーズ第1戦と、東日本ラリー選手権第2戦が併催となる。


 そんなJRC開幕戦には最高峰のJN6クラスに11台、JN3クラスに6台、JN1クラスに5台の全22台が参戦。21本のSSが設定され、SS距離は82.049km総走行距離は410.155kmで争われた。


 競技初日となる2日(金)は全5SSが設定され、SS1、2は新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が連続トップタイムをマークし幸先の良いスタートを切る。しかし、続くSS3で新井のマシンにミッショントラブルが発生し早くも戦線離脱。SS3〜5でトップタイムをマークした鎌田が初日をトップで終える。

SS3でリタイアを喫した新井はマシンを修復し2日目からラリーに復帰した


 競技2日目となる3日(土)のSSは8本。SS6で、初日2番手の柳澤宏至/加勢直毅(スバルWRX STI)がトップタイムをマークすると、続いて鎌田がSS7〜9で連続トップタイムをマークし反撃。2番手柳澤との差を広げにかかる。


 SS10でふたたび柳澤がトップタイムをマークするも、その後のSSでは鎌田が柳澤を上回る。鎌田は2番手柳澤との差を19.4秒として2日目を終えた。

久々のJN6クラス復帰となる柳澤は安定した走りを披露
カラーリングを一新して2018年シーズンに挑む鎌田


 最終日となる4日(日)、鎌田は全8本のSS中、7本でベストタイムを叩き出す快走を披露。安定した走りで初日からのリードを守り切り、見事開幕戦で勝利を飾る。鎌田にとっては2017年のJRC第6戦ラリー洞爺以来の勝利となった。


 鎌田は「今回はマシンがすごく良くて、リスクを避けたペースでもタイムが出ていました。今までにないくらい楽しくクルマに乗れていた気がします」と振り返る。


「難しいコンディションに対して、クルマがよく動いてくれたので、危ない瞬間も一切ありませんでしたし、無理もしませんでした。新井選手が序盤でいなくなったのは残念でしたが、完璧にラリーを戦えました。今シーズンはグラベルラリーも多いですし、この1勝は本当に大きいと思います」

鎌田はデイポイントを含め、フルポイントを獲得し開幕戦を制圧した


 総合2位にはJN6クラス復帰戦となる柳澤、総合3位には福永修/齊田美早子(ミツビシ・ランサーエボリューションX)がつけ、スバル勢の表彰台独占を阻止した。


 JN3クラスは、天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)が昨年に続きRally of Tsumagoiを制覇。クラス2位にはスポーツCVT搭載のヴィッツを駆る眞貝知志/安藤裕一(トヨタ・ヴィッツ)がつけた。JN1クラスは内藤学武/小藤桂一(マツダ・デミオ)が優勝している。


 第2戦『ツール・ド・九州2018in唐津』は4月6〜8日、佐賀県唐津市周辺で開催される。唐津はこれまで、勝田範彦が12連覇と圧倒的な強さを誇っており、さらなる記録更新となるかが注目となる。


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