メッシ欠場騒動の批判はベッカムにも飛び火! 中国メディアはクラブ内の“ウラ事情”を断罪「マイアミの内紛が原因だ」

2024年2月8日(木)17時30分 ココカラネクスト

メッシ(左)が欠場した香港遠征。この余波は世界的レジェンドであるベッカム氏(右)にも影響を及ぼしている。(C)Getty Images

 アルゼンチン代表FWの欠場が発端となった騒動は、その波紋を広げ、「サッカー界のレジェンド」にまで飛び火している。

 物議を醸しているのは、香港で行われた親善試合だ。

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 プレシーズンを利用したアジアツアー中である米メジャーリーグサッカー(MLS)の新興チームであるインテル・マイアミは、現地時間2月4日に香港リーグ選抜と対戦。4-1で勝利したのだが、この興行の“顔”でもあったリオネル・メッシは「内転筋を痛めた」として欠場。高額チケットを握り、会場に詰め掛けたおよそ4万人ファンからは「金を返せ」「メッシ出せよ」といった大ブーイングが飛んだ。

 もっとも、インテル・マイアミの選手たちの負担は相当なものがあったのは事実だ。というのも、1月29日のサウジアラビア1部アルヒラル戦、今月1日の同アルナスル戦、そして、4日に香港リーグ選抜とアジア各地で連戦を実施。さしものメッシと言えど、休養が必要な状況ではあった。

 しかし、香港政府が主催者側に事態の収拾と説明を求めた騒動に拍車をかけたのが、2月7日に日本で行われたインテル・マイアミとヴィッセル神戸の試合だった。なんと内転筋を痛めていたはずのメッシが60分からピッチに立ち、華麗な妙技を披露。怪我の不安を感じさせないプレーを見せつけたのである。

 メッシが出場した時間は、わずかに30分。故障の懸念がある中では「リハビリ」的な意味合いもあったのだろう。それでも観衆の前で彼がプレーした事実に中国や香港のメディアは怒り心頭。ついには同クラブの共同オーナーである元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム氏も責任を追及される事態となっている。

 中国のスポーツポータルサイト『捜狐』は、「契約書には45分間の出場義務があった」と指摘。そのうえで「日本での遠征中に途中出場で33分間プレーしたメッシは、明らかに好調を維持していた。香港と日本はわずか2、3日の違いしかない。つまり実際のところ、メッシが香港でプレーしないという決断を下したのは怪我のせいではなく、マイアミ内部の内紛が原因だった」とし、“貴公子”の振る舞いを断じている。

「マイアミにはメッシ派とベッカム派の派閥がある。今回の香港ツアーでは、主催者はベッカム派と契約を交わしたのみで、メッシ派とは何の話し合いもなかったと見られている。そのため、メッシが怪我などの不可抗力で欠場した場合、ベッカムをはじめとするインテル・マイアミの関係者は何もできないのである。すべてはインテル・マイアミの団結力のなさが原因だ」

 なお、来月には、アルゼンチン代表が中国・杭州での代表戦が予定されている。ここでもメッシが出場するか否かが話題となっているわけだが、同メディアは「中国のファンを失望されている彼の代表遠征が予定通りに行われるかは疑問符をつけるほかにない」と懸念を示している。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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