掛布雅之氏、新打線の成否がV奪回の命運握る 中野と佐藤輝に上向き変化

2025年2月8日(土)5時0分 スポーツ報知

阪神・佐藤輝(左)と中野

 阪神のレギュラーの顔ぶれは、昨季までとほぼ変わらない。だが藤川監督のもと野球は変わる。目玉政策が、近本、中野、佐藤輝と異例の左3枚を並べ、森下、大山と並ぶ打線だ。この成否がV奪回の命運を握っている。キャンプでその2番・中野、3番・佐藤輝に上向きの変化を感じた。

 昨季V逸の要因のひとつは、打率2割3分2厘の中野の不調だった。アッパー気味のスイングで速い球に力負けしていたが、グリップの位置から最短距離でたたけるようになった。今の形なら復活を期待できる。

 佐藤輝の打撃練習にも意図が感じられた。昨季は甲子園でわずか4本塁打に終わった。本拠地でアーチを増やすには浜風に逆らわず、左中間方向に角度をつけて強く打ち返せるかどうか。ステップを小さくした軸回転のスイングで、逆方向への打球を意識しているように見えた。昨季の5番より、3番という打順のリズムが性格的にも向いているはず。

 忘れてはいけないのが、吉田義男さんが大切にした「守りから攻撃のリズムをつくる野球」。球場に掲げられた半旗のもと、佐藤輝に限らず、練習から緊張感を持って取り組んでほしい。(掛布 雅之)

スポーツ報知

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