今永昇太「誠也とカブスの看板背負う」 ド軍との東京開幕に気合も「大谷選手の人気にあやかって…」
2025年2月10日(月)6時38分 スポーツ報知
力強くキャッチボールする今永昇太(カメラ・村山 みち通信員)
カブスが9日(日本時間10日)、メジャー30球団最速で始動した。米アリゾナ州メサの球団施設でバッテリー組の春季キャンプ初日を迎え、渡米2年目の今永昇太投手(31)が日米メディアの取材に応じた。
カ軍は3月18、19日に東京ドーム(D)でドジャースとの開幕シリーズを戦うため、他球団より早めの始動。今永は「(オフには)日本に帰りましたけども、宣伝だったりとか、そういったものを街中で目にしましたし、期待してもらっていると思うんで、その名に恥じないように頑張ってやりたいと思います」と気合十分。昨季は2度の対戦で通算5打数無安打に封じた大谷翔平投手(30)との直接対決にも注目が集まるが、「僕にとっては大谷選手の人気にあやかって、乗っかって、たくさんメディアに出演したいなと思いますね」と真顔でらしい回答を見せた。
ドジャースには大谷、山本由伸投手(26)だけでなく、今オフに佐々木朗希投手(23)が加入。日本だけでなく、世界的に注目度が高まっている。しかし、今永は「やはり、そのままではカブスファンにも許してもらえないと思うんで。しっかりと僕と誠也でカブスの看板を背負って、代表して勝負したいと思います」と力を込めた。
この日、カウンセル監督は「昇太は日本で投げる。それは義務だと思う。他に選択肢はないだろう」と日本での登板に“内定通知”を出した。開幕投手を務める可能性も十分だ。今永は「何年野球をやっても、そこ(開幕投手)は目指すべきだと思いますし、(ドジャースには)山本投手もいますので。(開幕戦で)投げ合いがもし実現できれば、これほど幸せなことはないなと思います」。日本人開幕投手のマッチアップとなれば史上初。2人の投げ合いは昨年9月10日(同11日)に一度あり、今永が7回3失点で白星、山本は右肩の負傷から復帰登板で4回1失点だった。
今永は1年目の昨季、29試合でリーグ3位の15勝(3敗)、防御率2・91。新人王争いで4位、サイ・ヤング賞レースで5位に入り、2024年の日本人投手の中で最高の成績を残した。DeNA時代から何度も登板した東京Dのマウンドで主役の座を奪い取る。