モンスターエナジー・ヤマハMotoGPが2021年型マシン『YZR-M1』公開。クアルタラロは初のファクトリーチーム

2021年2月15日(月)19時32分 AUTOSPORT web

 2月15日、ロードレース世界選手権MotoGPに参戦するモンスターエナジー・ヤマハMotoGPは、オンラインで2021年シーズンの参戦体制発表を実施。発表会では2020年1月に契約を更新したマーベリック・ビニャーレスとファクトリーライダーとして契約を締結したファビオ・クアルタラロを迎えて2021年型のMotoGPマシン『YZR-M1』を初公開した。


 Yamaha Factory Racing MotoGP TeamとしてMotoGPクラスに参戦しているヤマハ発動機株式会社は、2019年からアメリカの清涼飲料水メーカー、モンスターエナジーをメインスポンサーに迎えて『モンスターエナジー・ヤマハMotoGP』のエントリー名で戦っている。


 2020年シーズンはサテライトチームのペトロナス・ヤマハSRTと合わせて14戦中7勝を記録する速さを見せたものの、安定した成績を残すことができずチャンピオンシップを逃してしまった。

2021年型ヤマハYZR-M1に跨るマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)


 そんなヤマハに移籍して5年目を迎えるビニャーレスは、2020年は1勝を含む3度の表彰台に上り計132ポイントを獲得し、ランキング6位となっている。ヤマハのファクトリーチームとは2022年まで契約を結んでおり、今年も継続参戦する。


 サテライトチームのペトロナス・ヤマハSRTからファクトリーチームに昇格するクアルタラロは、2020年のMotoGPクラス開幕となる第2戦スペインGP、第3戦アンダルシアGPで2連勝を達成。第9戦カタルーニャGPでも優勝したものの、後半戦で失速し、計127ポイントを獲得し、ランキング8位に終わっている。クアルタラロも2年契約を締結しており、少なくとも2022年までビニャーレスとタッグを組む。

2021年型ヤマハYZR-M1に跨るファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)


 2011〜2012年を除き2004年から2020年まで15年間ファクトリーチームに所属していたバレンティーノ・ロッシは、今年からはペトロナス・ヤマハSRTに移籍し、フランコ・モルビデリとともに戦うことになる。


 また、テストライダーにはホルヘ・ロレンソに代わり、昨年までLCRホンダ・カストロールでホンダRC213Vを駆っていたカル・クラッチローを起用。2011〜2013年までヤマハのマシンを駆った経験があるクラッチローは公式のIRTAテストやヤマハのプライベートテストにも参加する予定で、ヤマハのライダーが欠場を余儀なくされた場合にはワイルドカード参戦の可能性もある。


 発表会では、ヤマハ・モーター・レーシングのマネージングディレクターを務めるリン・ジャービス、チームディレクターであるマッシモ・メレガリ、プロジェクトリーダーの鷲見祟宏氏が出演して、チームのユニフォームを着たビニャーレスとクアルタラロが2021年のMotoGPマシンであるヤマハYZR-M1がお披露目した。


 マシンのカラーリングは今年もほとんど変更がなく、ブラックとブルーを基調としたデザインで、モンスターエナジーのロゴがカウルに掲げられた。

2021年型ヤマハYZR-M1に跨るファビオ・クアルタラロとマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)


 クアルタラロとロッシはチームが入れ替わるが、4人のラインアップに変更のないヤマハ勢。彼らの活躍、そしてクラッチローによるマシン開発でタイトル奪還を狙う。

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