「2009年にイチローさんの背中を見ている」“侍”ダルビッシュ有に世界一経験者の岩村明憲氏が期待する役割とは
2023年2月17日(金)19時27分 ココカラネクスト

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2月17日、14年ぶりのWBC制覇に向け宮崎キャンプを開始した侍ジャパン。大谷翔平や鈴木誠也などメジャーリーガーも選出されたが、海外組ではダルビッシュ有のみが宮崎キャンプに参加した。
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そんなダルビッシュについて、現役時代に東京ヤクルトスワローズや東北楽天イーグルス、メジャーリーグのタンパベイ・レイズなどで活躍し、現在は独立リーグの福島レッドホープスで球団社長兼監督として活動している岩村明憲氏が見解を語った。
2006年、09年と2大会連続でWBC優勝に輝いた岩村氏は、「今の彼のピッチングを見ているとメジャーを代表する投手の1人ですし、そういった選手が日本代表のユニフォームを着て投げてくれることは嬉しく思います」と、ダルビッシュが3大会ぶりにWBC参戦することに言及。岩村氏は同じ日本代表としてダルビッシュとWBCで共闘したが、「09年の胴上げ投手にはなりましたけど、9回に点を取られてしまったというのはダルビッシュ投手にとってもすごく悔しかったと思います。世界一を目指すのは当然ですけど、今度は彼がチームを引っ張っていく姿に期待したいですね」と期待を寄せた。
昨季のダルビッシュは所属するサンディエゴ・パドレスで16勝、防御率3・10とエースとして申し分のない成績を残した。岩村氏は「ダルビッシュ投手には多くの負担が勝手にかかってくると思います。長い間メジャーリーグを経験している選手ですし、バッターやピッチャーの色々な情報を知っていますから。ポジションに関係なく色んな選手から聞かれることが多いと思いますね」と、侍ジャパンでは重要な役割を担うと見解を述べつつ、「ただ、彼にはまず自分のパフォーマンスを出すことに集中してもらう。そうすることで彼の背中を見て一緒に戦っている選手の励みにもなると思います」と語った。
そんなダルビッシュと重なるのが、2009年第2回大会のイチロー氏の姿だ。メジャーで輝かしい成績を残したイチロー氏も、日本代表では率先してチームを引っ張り、その背中を見た若手選手がついていった。「09年にイチローさんがやっていたこととかも間違いなく見ていますし、そういったことをクラブハウスやベンチの中、投手陣の練習中に発揮してもらいたいです」と、岩村氏はダルビッシュの役割に期待した。
ダルビッシュが侍ジャパンを3大会ぶりに頂点へ導く。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]