“因縁”の相手に自ら挨拶に出向いたダルビッシュ有 グリエルも感動「彼は素晴らしい人間、リーダーだ」
2025年2月20日(木)11時7分 ココカラネクスト

ダルビッシュが因縁の相手と和解した(C)Getty Images
パドレスのダルビッシュ有が、“因縁”の相手と和解した。チームはユリエスキ・グリエルとマイナー契約を結び、これにより、過去にダルビッシュに対して差別行為を行ったグリエルと同僚になることが話題となったが、どうやら心配ないようだ。
【動画】ストライクがボールに!?ダルビッシュがライブBPに登板
パドレスの地元ラジオ局に務めるマーティ・カズウェル氏は自身のXで、「ユウがわざわざ私のところに来て挨拶してくれた。彼は素晴らしい人間であり、素晴らしいリーダーだ」とグリエルが話したと投稿した。
グリエルは2017年のワールドシリーズ(WS)第3戦で、当時ドジャースに所属していたダルビッシュから先制アーチを放った後、ダッグアウトで両目をつり上げるしぐさを見せる行為をした。そしてスペイン語で「チニート(小さな中国の少年)」という言葉を発し、これが人種差別問題に発展した。
グリエルは謝罪し、翌年の開幕5試合の出場停止処分を受けたが、40歳になったいま、ダルビッシュとチームメイトになった。
そんなダルビッシュは現地時間2月19日(日本時間20日)に、自動ボールストライク判定システム(ABS)による実戦形式の打撃練習「ライブBP」に初登板した。地元ラジオ局の『97.3 The Fan』はこの映像を添え、ダルビッシュが味方打者を相手に内角へのカーブで見逃し三振に切って取ると、打者はヘルメットを叩いて抗議する仕草を見せた。そして、ABSの判定結果は「ボール」となり覆った。
この結果を踏まえ、「僕、2球くらいたぶんストライクっぽいのがボールになったんで、嫌いです」とジョークを交え、笑みを浮かべていたダルビッシュ。順調な調整ぶりがうかがえる。
グリエルとも和解し、新たな気持ちで2025年シーズンへの準備を着々と進めていく。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]