「フルトン戦は問題なくクリアする」伝説のボクサーが井上尚弥の優位を強調!真の勝負はアフマダリエフ戦「面白い試合になる」

2023年2月18日(土)6時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 井上尚弥(29=大橋)は、どれほどの高みに到達するのか。

 ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者の井上は、1月に4本のベルトを返上するとともにスーパーバンタム級への転向を表明した。その会見の場で「ここから先が本当の戦いになる」と宣言したモンスターの次なる相手は、現WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者のスティーブン・フルトン(28=米国)になることが決定的だ。この試合に勝てばいきなり2本のベルトを手に入れることになる。

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 そんな井上が「第二の師匠」と慕う伝説のボクサー、ロンドン五輪ボクシング・フライ級日本代表の須佐勝明氏が、井上のスーパーバンタム級でのキャリアについて言及した。

 フルトン戦は「心配していない。中盤か後半にKOするのでは」と話す同氏は、「フルトン選手は遠距離はピカイチ。ただ、井上選手は前へ出る圧力が物凄い。スタミナに不安があるフルトン選手が疲れて接近戦になると、井上選手が圧倒するでしょう」と井上の優位を強調。さらに、2本のベルトを手にした後の展開について「ウズベキスタンのアフマダリエフ選手との対戦になると思います」と4団体統一への道筋を見据えた。

 現WBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級統一王者のアフマダリエフ(28)は「パンチもあって好戦的な選手」。須佐氏は「井上選手はフルトン戦は問題なくクリアすると思いますが、パンチが強くスピードもあるアフマダリエフ選手との試合は、4団体統一もかかっていますし、面白い試合になると思います」と力を込める。

 実際に、井上がフルトンを下した場合、もはや相手にふさわしいのはアフマダリエフ以外にいない。井上本人も「強い選手とやりたい」と語っており、須佐氏も「アフマダリエフ陣営も井上選手とやらせたいと言っているようなので、そこしかないと思います。これまで、2階級で4団体統一をした選手はいない。本当に大きな試合になるはずです」と興奮を隠しきれない様子だ。

 気の早い話ではあるが、井上自身も4団体統一への道のりはしっかりと見えていることだろう。まずは今春開催といわれるフルトン戦に注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【解説】須佐勝明(すさ・かつあき)

1984年、福島県生まれ。会津工業高校から東洋大学へ。2012年、自衛隊体育学校所属時にロンドン五輪に出場。ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太は東洋大学の1学年後輩にあたる。株式会社AYUA代表取締役。日本ボクシング連盟理事。アジアコーチ委員会委員長。共同通信社ボクシング評論担当。会津若松市観光大使。ほか。

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