「イノウエとの対戦につながる可能性も」Sフライ級のロドリゲスとエストラーダの勝者が将来、井上尚弥と対戦!? 米メディア、大物プロモーターが示唆

2024年5月12日(日)16時9分 ココカラネクスト

しばらくはスーパーバンタム級での戦いを継続する井上。さらなる階級上げは慎重に検討している(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 多くのトップファイターがあの男の「首」を狙っているようだ。

 5月6日、東京ドームで世界スーパーバンタム級4団体王座防衛を果たした井上尚弥(大橋)。挑戦者として迎え撃ったルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで下し、会場に訪れた4万人を超える観客を熱狂の渦に包んだ。王者として、そしてメインイベンターとしての役割を果たすと、直後にサム・グッドマン(豪州)との対戦をファンの前で確約。スーパースターはすでに新たな戦いへと歩を進めている。

【動画】悪童ネリに逆襲の右ストレート!井上尚弥がドームを熱狂させた貫禄のTKOの瞬間

 だが、海の向こうでも井上との対戦を熱望する声が上がっている。米ボクシングメディア『BOXINGSCENE』が、スーパーフライ級でタイトルを争うジェシー・ロドリゲス(米国)とフアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)の両選手が、井上戦への意欲を示していると報じた。

 現地時間5月8日(日本時間9日)のトピックにおいて同メディアは、来月に両者により行われるWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチについて、「ジェシー・“バム”・ロドリゲスとフアン・フランシスコ・エストラーダは、スーパーフライ級タイトル以上のものを賭けて戦うことになるかもしれない」と綴っており、「勝者はこの先、パウンド・フォー・パウンドの覇権を握る、ナオヤ・イノウエとの対戦につながる可能性がある」と論じている。

 またすでに、それぞれが「対井上」への想いを抱いているとして、「『いつか彼と戦う日が来ると思う』とロドリゲスはイノウエについて語った」「WBC現115ポンド・チャンピオンのエストラーダは、すでにイノウエとの対戦を口にしている」と記すなど、ともに日本人ボクサーと拳を交えることへのアクションを起こしているという。

 さらに同メディアは、井上の今後のビジョンにも言及。「しかし、イノウエが何をするつもりなのかはまだ明らかではない。彼は122ポンドでネリに勝っている。彼が次のステップである126ポンド(フェザー級)に挑戦するのではないか、という憶測もある」と指摘し、その一方で、待望論が上がってきたWBA世界ライト級王者のガーボンタ・デービス(米国)戦については「体重差からその可能性は低い」と主張。

 今後の対戦カードについては、ロドリゲス対エストラーダ戦のプロモーターであるエディ・ハーン氏の見解も伝えており、同氏は井上対デービス戦を「ファンタジー」と否定し、その上で「ロドリゲスがイノウエと118ポンドか122ポンドで戦うのがいい」と語ったとしている。

 トピックで紹介されている、階級を越えた「夢の対戦」は今後、どれだけ実現となるのだろうか。そして、4団体統一王者として強さを示し続ける井上には、今後も数多くのボクサーの名前が挑戦者として候補に挙がるはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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