初の統一戦が決まったＷＢＣ王者・中谷潤人　 来年の夢対決呼びかけた井上尚弥のベガス決戦観戦を示唆

世界戦を発表した中谷潤人（カメラ・佐々木　清勝）

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　待望の統一戦が決まったプロボクシングＷＢＣ世界バンタム級（５３・５キロ以下）王者・中谷潤人（Ｍ・Ｔ）が１８日、都内で行われた記者会見で、５月４日（日本時間５日）に米国ネバダ州ラスベガスで行われるスーパーバンタム級世界４団体統一王者・井上尚弥（大橋）の世界戦を現地観戦する可能性を示唆した。

　６月８日、東京・有明コロシアムで、ＩＢＦ王者・西田凌佑（六島）との統一戦が決まった中谷。「西田選手が『返上してでも』と対戦を希望してくれた。すごく熱い気持ちを感じますし、僕自身も今までやってきたこと全てを６月８日にぶつけていく。ヒリヒリする戦いになると思います」とフェースオフで、赤いベルトを肩にかけた西田と闘志をぶつけ合った。

　中谷は会見で、２日後には米国ロサンゼルスでの強化キャンプに出発することを明らかにしたが、「（西田を）倒しに行くっていう強い気持ちを持ってトレーニングをしていきたい」と約１か月の長期合宿となる。その間の５月４日には、ラスベガスのＴ—モバイル・アリーナでＷＢＡ１位ラモン・カルデナス（米国）の挑戦を受けるが、来年に東京ドームでの対戦を呼びかけられている井上の試合について聞かれた中谷は「まだわからないですけど、タイミングが合えばたぶん行くと思います」と現地観戦の可能性を口にした。

　夢対決へ、西田戦は絶対に負けられない一戦となる。日本人との対戦はＷＢＯ世界フライ級（５０・８キロ以下）王者時代の２０２２年４月の山内涼太（角海老宝石）戦（８回ＴＫＯ勝ち）以来、３年２か月ぶり。中谷は「久々に日本人選手との試合なので、そういったところでも気持ちがすごく大事になってくると思っているので、その気持ちをしっかりぶつけていきたい」と力を込めた。