IBF王者の西田凌佑「踏み台にはならない」…WBC王者・中谷潤人とのバンタム級王座統一戦決定
2025年4月18日(金)12時33分 スポーツ報知
WBC王者・中谷とのバンタム級2団体王座統一戦が決まったIBF王者・西田凌佑 (カメラ・佐々木 清勝)
プロボクシングIBF世界バンタム級王者・西田凌佑(六島)が、18日、念願の統一戦への熱い思いをたぎらせた。6月8日に東京・有明コロシアムでWBC同級王者・中谷潤人(M・T)との統一戦が決定。都内で行われた記者会見に出席し「ベルトを返上してでも中谷選手とやりたかった。自分の気持ちをくんでくださって、決まって、本当によかった」と話した。
統一戦は2月24日に中谷が3度目の防衛に成功した後、リングに西田を上げ「西田選手、やりましょう」と呼びかけ、西田が快諾。ただ指名試合の話も浮上しており、実際に決定したのは直前だったという。西田が所属する六島ジムの枝川孝会長は「ウチのジムはお金もうけのためにやっているわけではない。選手がやりたいことをやらす方針。(西田は)なかなか意思表示をこうや、という人間ではないのですが、それでも出すというのは本気なんやろな、と」熱い思いを受け止めた。
中谷は来春にも予定される世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)との東京ドーム決戦、将来的な6階級制覇の野望も持つ。ただ西田も「踏み台にはならないぞ、という気持ちはあります。負けるつもりはない。勝ちにいきます」と強気の姿勢。統一戦ながら「挑戦」という言葉を何度も使い、パンチ力のある中谷に対しての戦略は「ディフェンスに特化したい」とだけ。「正直、この試合のことしか考えてない。勝っても負けてもこれでどうなるか、くらいの気持ち」と、終始険しい表情を崩さなかった。