来春東京ドームの夢対決へ「しっかりクリアしていきたい」中谷潤人、念願の統一戦VS西田凌佑「ヒリヒリする戦いになる」

2025年4月19日(土)5時10分 スポーツ報知

王座統一戦の会見後、ポーズをとるWBCバンタム級王者の中谷(左)とIBF同級王者の西田

 WBCバンタム級王者・中谷潤人とIBF同級王者・西田凌佑が6月8日、東京・有明コロシアムで2団体王座統一戦に臨む。日本人世界王者同士の複数団体王座統一戦は史上4度目となる。

 待ち望んだ統一戦がついに実現だ。中谷が、目標とするパウンド・フォー・パウンド(階級を超えた最強ランキング)1位には欠かせないと自分に課し、20年11月にWBO世界フライ級王者になってから夢見てきた統一王座を手にするチャンスが来た。「西田選手が『(ベルトを)返上してでも』と対戦を希望してくれた。熱い気持ちを感じますし、今までやってきたこと全てをぶつけていく。ヒリヒリする戦いになる」

 中谷は20日から約1か月、米国ロサンゼルスで強化合宿を行う。期間中の5月4日(日本時間5日)には、ラスベガスのT—モバイル・アリーナでスーパーバンタム級世界4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=がWBA1位ラモン・カルデナス(29)=米国=の挑戦を受ける。来年、東京ドームでの対戦を呼びかけられた井上の試合について聞かれると「まだ分からないが、タイミングが合えば、たぶん行くと思う」と現地観戦の可能性を示唆。目に焼きつけた井上のファイトは、ため込んだエネルギーを西田戦でビッグバン(大爆発)させる起爆剤となる。

 日本人対決は22年4月の山内涼太(角海老宝石)戦以来。「気持ちがすごく大事。全ての能力をレベルアップさせる」と中谷。井上戦を念頭にスーパーバンタム級での試合に慣らすためには、今回がバンタム級ラストファイトの可能性もある。「それはチームと相談してから。まずはここをしっかりクリアしていきたい」。世界戦5連続KO勝ちで、夢対決にまた一歩、近づく。(谷口 隆俊)

◆西田「踏み台にならない」

 西田が、井上尚弥との東京ドーム決戦の計画がある中谷に対し「負ける気はない。踏み台になるつもりはない」とプライドをむき出しにして番狂わせを誓った。IBF王者として指名試合の義務もあったが「タイトルを返上してでも中谷選手に挑戦したいと思っていた。ベルトを懸けて挑戦できることがとてもうれしい」と話した。

 「パンチ力が中谷選手の一番の強み。防御に特化して考えていきたい」と、すでに約100ラウンドのスパーリングを消化。今月末には、中谷を想定した身長173センチでサウスポーの世界ランカーがパートナーとして来日予定だ。

スポーツ報知

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