具志堅用高氏 井上尚弥は中谷潤人戦まで強敵続きの不安「精神面もきつい」勝敗に影響も...
2025年4月20日(日)17時6分 スポーツニッポン
WBA世界ライトフライ級を13度連続防衛した具志堅用高氏(69)が、自身のYouTube「具志堅用高のネクストチャレンジ」を更新。ついに実現する世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)とWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(27=M・T)の歴史的一戦を予想した。
具志堅氏は「これは全世界が注目する史上最高の日本人対決」と言い切った。
「パワー、一発のパンチは井上チャンピオンの方が上」と評価したが、現時点でスピードとテクニックは「互角」と指摘。接近戦の井上、距離を取りたい中谷の距離を巡る駆け引きが見物と話した。
ただ、具志堅氏は勝敗を分けるのは歴史的一戦までの両者の「試合」と説明した。
井上は5月に米ラスベガスでWBA2位のカルディス、9月に日本でWBA暫定世界王者のアフマダリエフ、12月にサウジアラビアでWBC世界フェザー級のボールと立て続けに対戦を予定している。
具志堅氏は「強い相手ばかり。練習もそうだけど(準備する)精神面もきつい」と中谷戦までの疲弊を心配した。
一方の中谷は6月8日のIBFバンタム級王者・西田凌佑(六島)との統一戦を乗り切れば、スーパーバンタム級に階級を上げて2試合ほど調整試合を入れるプランだという。
具志堅氏は「(西田は)そう簡単に勝てない」と指摘したが、井上はそのレベル、もしくはそれ以上の戦いを世界を飛び回りながら年内に3試合こなさなければいけない。
「早い回にKOしたらどんどん試合できるんだけど、12ラウンドのファイトをしていたら、なかなか。(階級を)上げたり下げたり、3か月、4か月(の間に)に試合を組むのは難しい」と、準備期間を十分に取る中谷に対して、井上の過酷なスケジュールを心配した。