エンゼルス・菊池雄星 初のライブBP登板「やりたいことができた」 開幕投手、初の侍へ順調調整
2025年2月19日(水)10時31分 スポーツニッポン
エンゼルスの菊池雄星投手(33)は18日(日本時間19日)、エンゼルス移籍後初のライブBPを行った。打者9人に対し36球を投じ、無安打、4三振、1四球。上々の内容を示し、直球の最速は94マイル(約151.2キロ)だった。
背番号16、赤のユニフォームを着て投球を終えた菊池は「最初のライブBPにしては非常に良かった。やりたいことができた」と満足げな表情だった。昨季終盤から意識している上体を捻らないシンプルな投球フォームで、この日は直球とチェンジアップにポイントを絞って投げた。
直球は「軌道がしっかりと出るか、そこが一番、この時期に大事にしている」と語り、マイナーの右打者へ投じた内角高めへの93マイル(約149.6キロ)は威力充分。空振り三振とし「高めにいいストレートが安定していた。その軌道が出ているのはいいフォームで投げられているということ」と納得の様子だった。
チェンジアップに関しては「チームと契約した時にチェンジアップをもっと落としくれと言われた」と明かし、その要望に応えるかのように鋭い変化を見せた。通算93本塁打のモンカダを見逃し三振、マイナー選手を空振り三振とし「今日の変化量というのは非常に良かった」と、自ら及第点を与えた。
前日には侍ジャパン・井端監督から来年行われる第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け「投手陣の軸になってほしい」と熱烈要請され「非常に嬉しく思いますし、光栄なこと」と頭を下げた。その上で「僕自身、一度も日本代表のユニホームというのは着たことがないですから、そこを目指していきたい」と、代表を目指し、期待に応えていくことを約束した。
今季の年俸2100万ドル(約31億9200万円)はチームの投手最高年俸であり、メジャー初となる開幕投手も最有力候補に名が挙がっている。期待の高さと同時に責任の重いシーズンとなるが「しっかりと自分の準備をして自分らしくいること、それが一番大事」と言葉に力を込める。メジャー7年、4球団目。左腕は地に足をつけ、着実に前へ進んでいくことを誓った。