韓国からの関心、NPB4球団との交渉報道も…いまだ去就決まらぬビシエドはどうなる? 名古屋で愛された助っ人の今

2025年2月23日(日)16時0分 ココカラネクスト

中日で9年間プレーしてきたビシエド。その去就が注目されている。(C)産経新聞社

 2月初旬のキャンプインからほどなく各地でオープン戦もスタート。日本球界はレギュラーシーズンの開幕に向けた準備が着々と進んでいる。

 そんな中、いまだに去就が決まっていない“大物”もいる。とりわけオフシーズンから小さくない注目を集め続ける一人が、中日を退団したダヤン・ビシエドだ。

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 現在35歳と決して若くはない。だが、実績は十分である。2016年に中日に入団したビシエドは、2018年に首位打者(.348)と最多安打(178)を獲得するなど主砲として活躍。また、ゴールデングラブ賞に2度(2020、2021年)も輝くなど安定した守備力も魅力だ。

 日本人枠となった昨季は、1軍では15試合で打率.209、1本塁打に終わったが、2軍では72試合で打率.300、8本塁打、31打点、OPS.859をマーク。まだまだ活躍できる可能性を見せていた。

 今オフ、ビシエドをめぐってはさまざまな報道が出ていた。昨年10月には、全米野球記者協会に名を連ね、中南米の野球事情にも明るいフランシス・ロメロ記者は「情報筋」から聞き得た話として「中日に復帰する予定はないが、少なくとも4つのNPBチームが交渉中だ」と伝えていた。

 また、NPBでの実績を受けて韓国球界からも熱視線が注がれた。韓国メディア『IS Plus』は、「彼の中での優先順位はNPB再挑戦が上」と見立てた上で「ビシエドほどのキャリアを持つ選手は当然、こっちでも注目を集めるだろう。ただ、年齢と本人の意思が交渉のカギになる」とKBO(韓国プロ野球)リーグ球団の匿名スカウトのコメントを伝えた。

 ただ、現時点でビシエドに関する具体的な交渉話は浮上していない。NPBではチーム編成上において日本人選手扱いとなるだけに、有利に働く面もあるが、3月10日に36歳となる年齢はやはり懸念ポイント。さらに近年で一定のゾーンが打てないというウイークポイントもクローズアップされていることも各球団編成に二の足を踏ませているのかもしれない。

 名古屋で愛されたビシエドは、野球に真摯に取り組む姿勢も知られている。それだけにチャンスを得られぬまま、一線級から退くのはどこか寂しいが……。オープン戦も始まり、12球団の戦力も固まりつつある中で、「まだまだ現役でやりたい」と語った名助っ人の去就は果たしてどうなるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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