セルティックGKジョー・ハート、今季限りでの現役引退を発表…マンCではプレミア初優勝に貢献

2024年2月23日(金)13時39分 サッカーキング

現役引退を表明したジョー・ハート [写真]=Getty Images

写真を拡大

 元イングランド代表GKジョー・ハートが、2023−24シーズン限りで現役を引退することが明かされた。22日、所属クラブのセルティックが発表している。

 セルティック側の発表だけでなく、ハートは自身の公式Instagram(@joehartofficial)を更新し、長年共に闘ってきたメンタルコーチとの対談動画の中で現役引退の意思を自らの口で明かした。加えて、「セルティックFCのみなさんへ」と題し、以下のような言葉を綴っている。

「このメッセージは、僕ら全員が同じ1ページをめくり、共にに進んでいけるよう、僕の想いを明確にするためのものだ。今シーズンが終了した時、みなさんの素晴らしいクラブが僕にとってどのような存在であるかを結果で表現できるよう、ベストを尽くしていくつもりだ」

「このクラブを背負って3年間プレーできたことを光栄に思っている。その時が来るまで、僕はみなさんと一緒に、今シーズンを成功させるために最大限の努力を尽くす。みなさんの揺るぎないサポートに感謝を伝えたい。ビッグ・ジョーより」

 ハートは1987年4月19日生まれの現在36歳。地元のシュルーズベリー・タウンのアカデミーで育ち、2005年4月に同クラブでトップチームデビューを飾った。2006年夏にマンチェスター・シティへ完全移籍加入。トレンメア、ブラックプールへの“武者修行”を経て、2007−08シーズンより正守護神に君臨したが、2008−09シーズン途中からは元アイルランド代表GKシェイ・ギブンにポジションを奪われ、翌シーズンはバーミンガムへのレンタル移籍も経験。2010−11シーズンに復帰すると、ギブンからレギュラーポジションを奪い返した。強豪へと変貌を遂げたマンチェスター・シティを最後尾から支え、翌2011−12シーズンにはプレミアリーグ全38試合に出場。マンチェスター・シティにとって44年ぶりのトップリーグ制覇、プレミアリーグとなってからは初の優勝に大きく貢献した。

 その後もマンチェスター・シティにとって代えの効かない守護神として活躍を続けたが、2016−17シーズンにジョセップ・グアルディオラ監督が就任すると、足元の技術を重視する同指揮官の構想外に。プレミアリーグ開幕から3試合をベンチで過ごした後、トリノへのレンタル移籍を決断した。マンチェスター・シティでは公式戦通算348試合でゴールマウスを守った。

 翌シーズンはウェストハムでプレーし、2018年夏には完全移籍でバーンリーへ加入。2シーズンを過ごした後、フリーでトッテナムへ加わり、シーズン終了後にはセルティックへの完全移籍が決まった。

 セルティックでは加入初年度からアンジェ・ポステコグルー監督(現:トッテナム)からの信頼を掴み、スコティッシュ・プレミアシップとスコティッシュ・リーグカップの国内2冠に貢献。翌2022−23シーズンは前述の2つのタイトルにスコティッシュ・カップを加えた国内3冠も経験した。ブレンダン・ロジャーズ監督が率いる今季もその座は揺らがず、ここまで行われた公式戦では出場停止の1試合を除く全34試合でゴールマウスを守っている。

 また、マンチェスター・シティ在籍時の2008年6月にはイングランド代表デビューを飾った。その後はバックアッパーとしての立ち位置が続いたが、FIFAワールドカップ南アフリカ2010では23名のメンバーに選出。大会終了後からはイングランドの新守護神を任され、EURO2012、FIFAワールドカップブラジル2014、EURO2016などの国際舞台でもゴールマウスを守った。国際Aマッチ通算では75試合に出場した。

 今シーズン、セルティックは開幕直後からスコティッシュ・プレミアシップで首位を走っていたものの、第26節のキルマーノック戦を1−1で終えたことで、“宿敵”のレンジャーズに首位の座を明け渡した。現在は3連覇に向けて不穏な空気が漂っているが、在籍する5名の日本人選手とともに、ハートはセルティックに再びトロフィーをもたたせるだろうか。自身の“ラストダンス”を有終の美で飾れるか、注目だ。


【動画】ジョー・ハートが今季限りでの現役引退を表明

サッカーキング

「マンC」をもっと詳しく

タグ

「マンC」のニュース

「マンC」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ