秋広の守り、又木の状況判断…高木豊氏が指摘する白星発進にも見逃せない「もったいない」プレー
2025年2月23日(日)5時35分 スポーツ報知
6回、京田の一ゴロをベースカバーの山崎に悪送球した秋広(カメラ・山崎 賢人)
◆オープン戦 DeNA4—6巨人(22日・宜野湾)
白星発進とはいえ、巨人の若手にはもったいないシーンがいくつかあった。
まずは秋広だ。初回の佐野の右翼線二塁打。そこまでの鋭い打球には見えなかったし、彼のリーチなら捕れるかな、と一瞬思った。しかし、やや緩慢な動きで外野に抜かせてしまった。
誰かも言っていたが、諦めたらそこで試合終了だ。捕れる捕れないは別として、飛び込む執念が見たかった。阿部監督の言っていた「泥んこ」になる心構えを見せるチャンスだったが…。6回も京田の一塁ゴロをベースカバーの山崎に悪送球。タイミングを合わせて投げる“優しさ”が欲しかった。
2番手の又木は投球自体には光るものがあった。DeNAの強力打線を詰まらせたり、泳がせたり、持ち味は見えた。しかし、4回1死一、三塁で森敬の投前バントを慌てて捕手にトスした結果、ピンチは満塁に拡大、3失点につながった。捕球の後に一拍おいて自ら追う、目でけん制する、といった動きができれば、三塁走者を簡単に生かすこともなかった。準備と状況判断。できていただろうか。
秋広は大砲として、又木は先発候補として、いい評価を積み重ねてきている選手。ベンチが求めていることを肝に銘じつつ、次は臨んでくれたらいいね。(スポーツ報知評論家・高木 豊)