ローテーション争い右腕に阿部監督苦言…3回5失点に「変化球を操れなかったら1軍で投げられないからね」
2025年2月24日(月)6時10分 スポーツ報知
4回無死一、二塁、末包に2点適時二塁打を打たれた西舘(カメラ・中島 傑)
◆オープン戦 巨人2—7広島(23日・那覇)
西舘は鋭い打球音が響くと唇をかんだ。0—3とされた4回無死一、二塁。末包に左越え2点適時二塁打を許し5失点目。杉内投手チーフコーチがマウンドに来て一息置くと、中飛、2者連続三振で後続は斬ったが課題が残った。
3度目の実戦は2番手で3イニング6安打5失点。失点した2イニングは打者14人に対し初球ボールが8人で「入りがボールから入っている。全部、後手後手になったっていうのが反省です」と振り返った。
2回から登板すると、最速152キロの直球を中心に坂倉、モンテロを連続見逃し三振に抑えるなど気迫の投球を披露。しかし、2イニング目以降に安定感を欠いた。中大時代は全球クイック投法だった右腕。投球の幅を広げるために足上げ投法に変更。杉内コーチは「フォームを直してからクイックの練習をあんまりしてなかったから走者を出してから崩れた」と指摘した。
阿部監督も「ローテーションを争う投手なんだからもうちょっと内容も良くしていかないと印象が良くないよね。変化球を操れなかったら1軍で投げられないからね」と厳しい表情。「期待してもらってる分、やっぱり結果として自分もそこに応えていかない」と気を引き締めた。(水上 智恵)