大谷翔平が術後最速153キロ! 順調3度目ブルペンでカット解禁…ロバーツ監督も絶賛「Big step」 来月1日OP戦へ
2025年2月24日(月)0時0分 スポーツ報知
ロバーツ監督も見つめる中でブルペンで投球練習を行う大谷翔平(カメラ・安藤 宏太)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が22日(日本時間23日)、アリゾナ州グレンデールでのキャンプで今春3度目となるブルペンでの投球練習を行い、23年9月の右肘手術以来最速となる95マイル(約153キロ)を計測した。カットボールも解禁し、D・ロバーツ監督(52)も、「Big step(大きな一歩だ)」と太鼓判。打者としては23日(同24日)に今年初めて実戦形式の打撃練習「ライブBP」に立ち、28日(同3月1日)の本拠地・エンゼルス戦でオープン戦に出場する見込みとなった。
ブルペンの周囲を埋め尽くした約300人のファンから、異例の拍手が湧き起こった。大谷が今キャンプ3度目のブルペン入り。何度か「ヨイショッ!」と声が漏れるほど力を入れた球もあり、今春最多の25球を投げた。投球練習を終えると、ボールを受けた正捕手のスミスと笑顔で握手を交わした。
3月中旬まで行われるキャンプ中の実戦登板へ向けてまた前進した。これまで2度のブルペンでは最速94マイル(約151キロ)だったが、ロバーツ監督、フリードマン編成部長、山本らも見つめた中で、23年9月の右肘手術後最速となる95マイル(同153キロ)を計測。さらに、ここまでは直球とツーシームのみだったが、カットボール6球も解禁。ロバーツ監督は「よかったと思う。ショウヘイにとってもいい日になったと思う。すべての球種がよかった。Big step」と太鼓判を押した。まだ投げていないのは肘に負担のかかるとされるスイーパー、スプリットと段階を踏んでいる。
投球練習の中ではスミスに英語で「Last one is better?(さっきの方がよかった?)」と、ツーシームの軌道を確認。さらには際どいコースに直球を投げ込むと、自らの頭をたたき、オープン戦で試験的に導入されている「ABS」(ロボット審判)でチャレンジを要求するようなしぐさも見せた。20日には「次回のブルペンで、もう少し、ワンステップ強度を上げられたら」と話していた通り、5月頃とされているメジャー登板へ順調に段階を1段上った。
来月1日OP戦へ この日は投手調整がメインだったが、ロバーツ監督によると23日(日本時間24日)に昨年11月の左肩手術後初めてとなる実戦形式の打撃練習「ライブBP」で打席に立ち、オープン戦出場は「来週後半」として28日(同3月1日)の本拠地・エンゼルス戦から出場する見込み。二刀流完全復活へ向けて、最高気温が25度、日差しの強いアリゾナで、前進している。(安藤 宏太)
◆大谷の今キャンプのブルペン(現地時間)
▽1度目(15日) 昨年9月21日以来、147日ぶりのブルペン入り。ツーシーム3球を含めて14球。最速94マイル(約151キロ)をマークした。
▽2度目(18日) 侍ジャパンの井端監督が見守る中、ツーシームを交えて21球。ロバーツ監督は「前回の方が制球はよかった」と注文。