【2024年F1新車情報:ハース】タイヤの劣化を改善させたいVF-24は堅実な仕上がり。複雑なフラップに注目

2024年2月26日(月)18時21分 AUTOSPORT web

 バーレーン・インターナショナル・サーキットで2024年シーズンのF1プレシーズンテストが始まった。1月下旬より各チームによる新車発表が行われたが、カラーリングの公開のみにとどまったチームもあり、このテストでようやく全チームの新型マシンの実車を目にすることになる。今回は、マネーグラム・ハースF1チームの2024年型マシン『VF-24』を特集する。


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ハースF1の2024年型マシン『VF-24』

 昨年同様、ショートノーズを採用するも、フロントウイングのデザインは大きく見直され、前方から見て『へ』の字のような形状をしている。またフロントのアッパーウィッシュボーンの車体側のマウント位置が引き上げられ、プッシュロッドとほぼ同じ高さに変更されている。
VF-24のフロントウイング


 フロントウイングのメインフラップが翼端板側に向かって少し下がっているのがわかる。そのため、翼端板も前方の下面に小さな膨らみができている。また、翼端板に装着されているフィンの形状が昨年までの『シングルS字』から、波が2つある『ダブルS字』に進化している。

フロントウイングのアッパーフラップと翼端板の接合部分が複雑な形状をしているのも特徴


 フロントウイングのアッパーフラップと翼端板との接合部分の形状が非常に複雑となっているのもハースの特徴だ。特に一番上の接合部は大きく下に湾曲しながら上で持ち上がって接続しているだけでなく、接続部分の内側に極めて小さなバーティカルスプリッターが装着されている。

VF-24の後部


 排熱はエンジンカウル両脇のルーバーによって行っているため、カウルの後方の開口部はかなり絞られている。ライバルチームの多くがアグレッシブなデザイン変更を行ってきた中、ハースの新車はオーソドックスで非常に堅実そうに見える。そこには、昨年、悩まされたロングランでのタイヤのデグラデーション(劣化)を改善させる意図が感じられる。


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