投手・大谷翔平による使用頻度の低い“秘密兵器” 「自在に投げ込めるならリーグは終わり」ド軍メディアが分析

2025年2月26日(水)11時0分 ココカラネクスト

大谷の秘密兵器になる可能性がある球種とは(C)Getty Images

 2年ぶりの「二刀流」復活へ、5月中の登板が予定されているドジャースの大谷翔平について、ドジャース専門メディア『Dodgers Digest』が大谷の球種について分析した。

 同メディアのダスティン・ノスラー記者は、「ショウヘイ・オオタニがマウンドに戻ったら何を期待できるか」と題した記事で「多くの人(私も含めて)は、オオタニは打者よりも投手として有望だと考えていた」と記した。

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 「オオタニにとって最も好調だったシーズンは2022年。166イニングで防御率2.33、FIP2.40、奪三振率26.5%を記録した。他の好調なシーズンは2021年と2023年だった。2023年は2度目のトミー・ジョン手術を前に成績が落ち込んだため、それが衰えの一因かもしれない」と分析した。

 そして、同記者は大谷の球種について考察している。フォーシームについて「彼は多彩な球種を持っているため、速球に大きく依存する必要はない」とし、「スイーパーは彼の頼みの球種だ。彼は頻繁にスイーパーを投げ、成功を収めている。彼は速度を抑え、空振りを誘うことで打者を抑えることができた」と説明している。

 スプリットについては「これがオオタニのマネーピッチだ。MLBでの481回2/3イニングのうち、わずか13.2%しか投げていない球種でそう言うのは奇妙だが、この球種は投球のあらゆる面で信じられないほど効果的だった」と、使用率は年々減っているものの、空振り率は各シーズンで40%超えとなっている。

 他にカッター、カーブ、シンカーも紹介。シンカーについては「4シームと同じカテゴリーに分類できるが、使用頻度の低い球種でもあり、カッターの使用率が下がれば多少上昇する可能性がある。リーグ全体では大きな空振りの球種ではないため、2023年の22.5%の空振り率は本当に印象的だ。2023年のリーグ平均は14.3%、2024年の平均は13.9%だった」と紹介。

 記事によれば、「ドジャースはシンカーやツーシームの使用率を2022年の5.8%から2023年は11.0%、そして昨季は12.1%と、年々増やしている」という。

 これは何を意味するのかというと、今後、大谷にとって秘密兵器になる可能性があると指摘しており、「自在に投げ込めるなら、リーグは終わりを迎えるかもしれない」とまで記した。

 記事では、二刀流復活に向けて「攻撃力は多少落ちるかもしれないが、それでも世界屈指の打者であることに変わりはない。それに平均以上の先発投手としての力が加われば、彼が毎年MVPを受賞しないことはほぼありえない」と、期待を寄せている。

 現地時間2月25日(日本時間26日)には、今キャンプ4度目のブルペンで30球を投げた大谷。二刀流復活が待ち遠しくなってきた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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