サポーターからオーナー陣への抗議活動も…チェルシー指揮官「正しい方向に進んでいる」
2025年2月26日(水)15時16分 サッカーキング
チェルシーの試合前には抗議活動が行われた [写真]=Getty Images
2022年5月にトッド・ベーリー氏ら投資家グループとベハダ・エグバリ氏を中心としたクリアレイク・キャピタルのコンソーシアム『BlueCo』によって共同で株式購入されたチェルシー。これまで移籍市場では積極的な補強を繰り返し、選手を大きく入れ替えたほか、上層部の人員も大きく入れ替えて新たなチームを築き上げている。
しかし、ここまで若手選手を獲得して育てる方針を進めていることもあり、新しいオーナー陣体制では未だタイトルを獲得することができず、リーグでは12位、6位と低迷。今シーズンは新しく就任したマレスカ監督の下で、一時プレミアリーグで2位となるなど、大きな改善を見せているが、首位リヴァプールとは大きく離れており、FAカップやカラバオ・カップでは敗退していることから、タイトル獲得の可能性は首位通過したカンファレンスリーグ(ECL)のみとなってしまっている。
このような状況で、22日のアストン・ヴィラ戦に1−2で敗れ、マレスカ体制で初の公式戦3連敗を喫したことから、サポーターのオーナー陣に対する不満が爆発。25日に行われたホームでのプレミアリーグ第27節サウサンプトン戦前には、約200人以上のサポーターが『BlueCo』に対する抗議活動を実施した。
サポーターたちは「チェルシーを取り戻したい」といった内容のチャントを歌っていたほか、毎年のようにタイトルを争っていた前オーナーのロマン・アブラモヴィッチ氏の名前を呼ぶ声も上がっていたことが伝えられている。
そんな中で迎えたサウサンプトン戦は4−0で快勝したが、試合後にサポーターの抗議活動について聞かれたマレスカ監督は「試合に集中したかったので、外のことは知らなかった」と語りながら、クラブが正しい方向に向かっていることを信じるように求めた。
「私が現時点で言えることはファンたちは私たちを信頼しなければならないということだ。なぜなら、私たちは正しい方向に進んでいるからだ」
「シーズンの開始以来、私たちはほとんどの期間をトップ4で過ごしてきたと言ってきた。つまり私たちは正しい方向に進んでいて、クラブは正しい方向に進んでいるということだ。そして、特に選手たちを信頼しなければならないと思う。なぜなら、彼らは毎日、このクラブをチャンピオンズリーグに導くために多大な努力をしているからだ」
サウサンプトン戦で公式戦4試合ぶりの白星を手にし、7位から暫定4位に順位を上げたチェルシー。次節は3月6日のECL・ラウンド16・ファーストレグのコペンハーゲン戦後、同9日にホームでレスターと対戦する予定となっているが、果たしてサポーターの信頼を取り戻すことはできるのだろうか。
【ハイライト動画】チェルシーvsサウサンプトン