レッドブル&HRC密着:空力に見える両者の協力関係。開幕戦初日はテストとは異なるRB19のカウルを投入

2023年3月4日(土)11時28分 AUTOSPORT web

 2年ぶりに『Honda』の名前がF1に帰ってきた。


 国際自動車連盟(FIA)はF1開幕戦バーレーンGP初日、エントリーリストを発表。レッドブルのコンストラクター名が昨年までの『レッドブルレーシング・RBPT』から、『レッドブルレーシング・ホンダRBPT』に変更された。


 昨年も搭載されていたパワーユニットは、ホンダ・レーシング(HRC)で製造されたものがレッドブル・パワートレインズ(RBPT)を通して、レッドブルとアルファタウリの2チームに供給されていた。その流れは同じまま、今年は名称にホンダが復活したわけだ。


 ただレッドブルは今年の2月3日の新車発表セレモニーで、2026年に向けてフォードとの提携を発表した。しかし、クリスチャン・ホーナー代表は、それが現在のホンダとの関係に悪い影響を与えることはないという。


「ホンダとはこれまでともに幾多の喜びを分かち合い、今後も2025年まで素晴らしいパートナーシップを結んでいる。ホンダは素晴らしい会社であり、現在のレギュレーションの下で行われる2025年シーズンの最終戦まで、一緒に全力で戦い続ける」

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表


 いかにレッドブルとホンダが協力して2023年に臨んでいるかは、レッドブルの新車RB19の空力を見るとわかる。パワーユニット周辺のカウルが、昨年よりも絞り込まれている。これはそのなかにある冷却系のレイアウトを変更しなければできない。冷却系のレイアウトの変更には当然、パワーユニット側の協力が必要になる。つまり、レッドブル側の要求に応じて、冷却系のレイアウトを変更したことにほかならない。


 さらに、レッドブルはテストとは異なるカウルを使用してきた。レッドブルの冷却用のルーバーは『HONDA』のロゴの前にあり、テストではこれが左右ひとつあった。


 それがバーレーンGPの初日はルーバーは右側だけで、左側はルーバーではなく、スリットが1本だけの仕様に変更されていた。

2023年F1第1戦バーレーンGP初日の『RB19』のルーバー(車体右側)
車体左側は、ルーバーではなくスリットが1本入っている


 冷却用のルーバーやスリットは、大きければ大きいほど排熱性能は向上するが、その分、空力的な性能は低下する。


 初日トップタイムの座はアストンマーティンのフェルナンド・アロンソに奪われたが、ロングランではライバル勢を圧倒するタイムを連発。ドライバーズ選手権3連覇、コンストラクターズ選手権2連覇に向けて、レッドブル・ホンダRBPTとして力強い一歩をバーレーン・インターナショナル・サーキットで踏み出した。

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